(作者註:現在、『星空文庫』さんに掲載したショートショートを『小説家になろう』さんに転載する作業を進めています。しかし、この作品は『小説家になろう』さん用に書き下ろしたものです。逆輸入のような形になりますが、こちらにも転載しますので、よろしくお願いします。オリジナルのアドレスは https://ncode.syosetu.com/n0988eg/ です) 最初に異変に気付いたのは、ホテルのベルボーイであった。チェックイン客を部屋まで案内し、エレベーターに戻ろうと廊下を歩いていると、後方から獣のような咆哮が聞えたのだ。廊下を引き返しながら、左右のドアの上を素早く確認していく。室温の異常を……
「世界で一番最高なオナニーをしてやろうと思った」 35歳、ブサイク、童貞。趣味はアニメ鑑賞と二次元キャラでのオナニー。そんな男がセックスドラッグ(中国製)を使って、世界で一番最高なオナニーをしようと思い立ち……(中略)結果、みんな幸せになりました。
本当は、これが、青春。 高校3年の夏休み。だらだらと、重苦しく流れていく時間。空っぽな夏を埋めたい、ただそれだけ。ほとんど活動していない映画部で、私は映画を作り始めた。必死になってみたかった、誰かみたいに。 空の底でもがく、2つの世代のくすんだ青春。 回っていく。映画のフィルムのようにからからと、小説のページのように、ぱらぱらと。
職業、手話漫談家、パントマイマー、脚本家、秋吉ザンパノ青春の記録。 国立大学付属聴覚特別支援学校に通うワタルは、親友で“若冲の再来”と呼ばれるトモヒロの個展でボブ髪が可愛いリンに恋をした。障害が壁になると思いながら話しかけるとリンは優しく言った。 「その赤と黄色の補聴器オシャレね」。 その日から交流が始まった。毎日、言葉の壁がないメールで饒舌に語った。皮肉にも恋した相手は音大付属高校に通っていた。映画研究会に所属しているワタルは、脚本コンクールに二度落ちたことで進路に悩んでいた。そんな時、リンと初めてお茶をする――。
ウミウシ擬人化コメディー創作。Pixivの方にも投稿しています。 キャラクター設定などはこちらを見ていただければと思います。⇒ https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=64232009
同級生の唐木から、自由研究が完成したので見に来て欲しい、とのメールあった。イヤな予感がする。いや、イヤな予感しかしない。おれたちの高校には夏休みの自由研究がある。文字通り内容は自由なのだが、自称未来の大発明家で、親が大富豪の唐木の作るものは、高校生のレベルをはるかに超えているのだ……