部員3名の「ビバ☆道化師部」の紅一点、水戸ゆりなの飲んだココアには、異物が混入していた。依頼人としてゆりなとともに探偵部を訪れたのは、紗羅のクラスメイトでイケメンとして有名な少年、朝日橋洪。紗羅の挙動に依頼人への恋心を感じ取った敦は、紗羅の推理を信じることができない。探偵と助手の関係に、初めて亀裂が生じる。ケンカの後に紗羅のとった行動とは。※「小説家になろう」にも投稿しています。
この小説は最初の一行から最後の一行まで、死が怖くなり、死を考えるようになった主人公の死とは何かを捉えようとする独白である。他人の遺体を見るしかできず、自分では経験できない死を、捉えようとする滑稽だが真摯な主人公がいる。
メキッ、というイヤな音がした。車体の左後ろだ。原田はあわてて車を少しバックさせ、降りて見てみた。ちょうど後部車輪の前辺りのボディーが凹み、赤い塗料が付いている。見るのが怖かったが、相手の車のバンパーの右側にも、原田の車の白い塗料が薄く付いて...
メアリー・ベル・ガネスは殺人・密輸・拷問・略奪、悪行の限りを尽くすよろず屋だった。そんな彼女のもとにある1人の少女が訪ねる。少女と出会い、メアリーの心は少しずつ変化していった。それは気づかないうちに、気づかれないうちに。
マスターのことが大好きなボーカロイドのKAITO(本文中の表記はカイト)と、ツンデレ(?)な女マスターの話です。 主な舞台は主人公大学2年生の夏休み。 キャラもの小説のはずが、オリキャラ(人間)要素が強く、カイト以外のボカロにはほとんど焦点が当たらないのでご留意ください。 また、筆者の脳内の妄想をそのまま具現化したようなシーンが多々あります。どうぞ温かい目でお読みください^^; 主人公の翡翠と、カイトの視点が交互に変わりながら話が進みます。interval、interludeではさらに別の登場人物の視点で描かれます。 翡翠、カイトのメインの軸と、intervalなどサブの軸が、最終的に一つになる構成となっています。
同じ空を見ていた僕と君。 それなのに、君が勝手にどこかへ行ってしまったから、 僕は君に囚われたまま、前にも後ろにも進めなくなってしまった。