「最近興味を持っていることは何ですか?」 面接官が質問する。 「貧乏神です」
富田はネット上での散歩コースを持っている。巡回コースだ。リアルな散歩と違い、ブックマークから一気にジャンプ出来る。ワープだ。ほぼ瞬間移動。
いつもの自転車の駅での会話だ。 自転車の駅とは、自転車散歩をやっている人が集まる場所。
「何か悪い霊でも憑いているようなので、お祓いをして頂きたいのですが」
竹田は古い記憶を辿っていると、昔は色々なことをしていたのだなあと感じる。
「魔界への扉は何処にあるのでしょうか」
人に物語あり。大村にも物語がある。
「何か楽しいことはありませんか」
その町内には祠や石仏が三つほどある。黒田は引っ越し後、町内を探検し、それを発見している。
「夢の中で観音様が現れました」