歴史小説が好きです。
岡山出身の男性です。文を書いて誰かのことを少しでも幸せにできたらいいなと思っています。ファミレスでコーヒー飲みながら書いています。
時は西暦215年。劉備は兵を率いて巴蜀に入り、王平はその劉備軍の兵となる。時は乱世、時代の流れが容赦なく王平を飲み込んでいく。 脇役の視点から見た三国志、それは今まであまりなかったものだと思います。 組織に属する者は、自分の意思とは関係無くその組織の意向に従わなければならない。それは、今も昔も同じことだと思う。そんなことを念頭に書いてみました。
時は西暦218年。定軍山は陥落し、王平は劉備軍の捕虜となる。そこで句扶と再会した王平は、また軍人としての道を歩み出す。 劉備、諸葛亮、張飛、曹操・・・。名立たる英傑が活躍した影では、彼らを支えた人材が確かにいた。彼らは何を考え、何を感じ、何を思ったか。それは今を生きる人達のそれと、そこまで違わなかったのではないかと思う。定軍山陥落から北伐前夜までのお話となっております。
時は西暦227年。南蛮を制し、北へと兵を向ける準備ができた蜀は、諸葛亮の指導の下で魏へと攻め込む。王平は漢中で育てた軍を率いて蜀軍の中核を担うことになる。王平、魏延、馬謖、楊儀、句扶、趙統、趙広、彼らは様々な思いでこの軍に付き従っていた。王平の生きる道には果たしてどんなドラマが待ち受けているのか・・・!!北伐前夜から街亭の戦いまでのお話。
時は西暦230年。蜀と魏の戦は続いていた。武都、陰平の敗戦で危機感を覚えた魏は大軍を募って蜀に侵攻を開始した。王平は蜀の最前線である漢中にあり、劉敏が築いた楽城に軍を構えてこれを迎え撃つこととなる。敵は長安軍司令官、曹真。その武将である夏候覇との因縁の対決再び。
時は西暦194年。曹操配下であった陳宮は、主君が不在の兗州にあって叛旗を翻した。弱肉強食の乱世である。陳宮は一世一代の豪傑である呂布を迎え入れ、曹操軍に挑戦する。それを迎え撃つ程立、荀彧、夏候惇。彼らは大動乱の時代に生き、己の全てを賭け、智と武を競い合うのであった。
時は西暦231年。蜀軍と魏軍は天水で対峙していた。大軍同士で互いに動けぬ中、王平が蜀軍兵糧庫に奇襲をかけてきた張郃を討ち取った。これを機に魏延が総攻撃を唱え、総帥諸葛亮はついにそれを許す。漢王朝の復興をかけた戦いがいよいよ大詰めに入る。
時は西暦234年、諸葛亮は五度目の北伐を敢行し、司馬懿率いる魏軍がそれを迎え撃った。蜀軍は初手で馬冢原を確保するも司馬懿は息子の司馬師を使者に差し向けそれを取り返し、両軍は武功の平野で相対することとなる。互いに守りを固め睨み合いが続く中、諸葛亮は武功の麦を奪い、司馬懿は二万の援軍を得ることに成功する。兵力差で不利となった蜀軍は武功水を渡って後退し五丈原に陣取り、次の一手を模索する。秋風吹く戦場に、二人の名将が智謀を繰り広げる。