こんな遇われな私にも洛と翳が添いました。
共に折れれば底はどんな獄でも 嬉しゅうて悲しゅうて お手々にぎってね この身繋いで。
夢だったらなんて 無責任なおもいでは 癒えることはないことでしょう。
ヌメつくす翳は居場所すらなく 光がゆきを沈ませ 天地を転がし続ける。
慟哭する風は何をふやかすか 緩んだ身いっぱいに雫は溢れて。
頂きに掲げた指向 根本を隠す思考の問い その視界に何を映し名に囚われる 死海に入れば総べて意味のないこと 解けて逝くだけ
うつろいの史記を それでも惑い往く キミの面影が少し嗄れて あぶくを吐き続けて 白く斑に輝く微笑に 強く交わした風