【白の翳に】

【白の翳に】

新築の家家が真っ白な
真綿を被りて
未だ睡眠不足の白銀の世界が
チカチカとみえる世界
ヌメつくす翳は居場所すらなく
光がゆきを沈ませ
天地を転がし続ける。

ふかり ヒが墜ち
吐露搔いては、
慟哭しそうな血は
底に唯 水からに干乾びる
身に染みては滅入り
解れては涙ぐむ。

生滅する、
背中合わせて安心しては
いかれてゆくこと
あたりまえの罅は
コトを刻んでゆく

円く慕う明かりは
朱々と吸い寄せられ浮かびあがる
終い皆 心地よい眠りにつく。

【白の翳に】

【白の翳に】

ヌメつくす翳は居場所すらなく 光がゆきを沈ませ 天地を転がし続ける。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-03-31

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted