
【白の翳に】
禽
新築の家家が真っ白な
真綿を被りて
未だ睡眠不足の白銀の世界が
チカチカとみえる世界
ヌメつくす翳は居場所すらなく
光がゆきを沈ませ
天地を転がし続ける。
ふかり ヒが墜ち
吐露搔いては、
慟哭しそうな血は
底に唯 水からに干乾びる
身に染みては滅入り
解れては涙ぐむ。
生滅する、
背中合わせて安心しては
いかれてゆくこと
あたりまえの罅は
コトを刻んでゆく
円く慕う明かりは
朱々と吸い寄せられ浮かびあがる
終い皆 心地よい眠りにつく。
【白の翳に】
禽
新築の家家が真っ白な
真綿を被りて
未だ睡眠不足の白銀の世界が
チカチカとみえる世界
ヌメつくす翳は居場所すらなく
光がゆきを沈ませ
天地を転がし続ける。
ふかり ヒが墜ち
吐露搔いては、
慟哭しそうな血は
底に唯 水からに干乾びる
身に染みては滅入り
解れては涙ぐむ。
生滅する、
背中合わせて安心しては
いかれてゆくこと
あたりまえの罅は
コトを刻んでゆく
円く慕う明かりは
朱々と吸い寄せられ浮かびあがる
終い皆 心地よい眠りにつく。
【白の翳に】