只我の詞を吐く
感覚の儘に聞き、コトバの存在は豊富に亘り表れ託される。
捻り捩じった羅列・流れの一音、詞ごとに読み取る世界。
それを私は詞梳記と称す

【天の底 地の展情】

全ては思い込み 視界の國 死海の園は死体の山 でも慕いの卒塔婆が花の束で 想いの衣で纏った白装束は 屹度 斎《祝い》祝言で賽の河原で唱えられる祈りの価値

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【回廊】

【回廊】

怖いのを我慢して 安い布団に潜り込む 簡単に おやすみなさい と、明かりを瞑る

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【路花咲き往く】

【路花咲き往く】

ねえ、そのてのこうに触れてもいい? あたたかくして。

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【クル匕】

【クル匕】

夕闇に解けてゆく帰り道 仲間に入りたいけれど 苦しいのでやめておこう 無理はしないよ

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【宵闇空渡し】

【宵闇空渡し】

当然なのに納得できない狂い時計 かちこちとあちこちらそっちどっちへ

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【翻還】

【翻還】

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【雑葬】

【雑葬】

自然に還れる杜の柩に 自由を得る為に括られる。 なんて 自らを曳いて終えば こんなん 狂惜しくも啼いて薙いで終う

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【ゐ切る】

【ゐ切る】

頂きに掲げた指向 根本を隠す思考の問い その視界に何を映し名に囚われる 死海に入れば総べて意味のないこと 解けて逝くだけ

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【滔々】

【滔々】

うつろいの史記を それでも惑い往く キミの面影が少し嗄れて あぶくを吐き続けて 白く斑に輝く微笑に 強く交わした風

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【凸凹】

【凸凹】

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