超短編。 僕と彼女は池にボートを浮かべてデートをしている。パンをちぎって水面にまくと、カメたちが集まってくる。僕らはボートの上で恋の駆け引きをしている。
ベンはキリスト教徒だったが、毎朝トイレの小部屋でマスターベーションをすることを日課としていた。ボブは嘘つきだった。日曜日になると教会に集まり、みんなはミサを捧げた。ほんの小さな罪とほんの小さな幸せ。日々の生活は営まれている。
ジャンケンをすれば負けることもあるよ。でも、私は負けたくないのよ。男女のジャンケンはある種の駆け引き。どちらが主導権を握るか、彼らは互いを牽制し合う。
僕は毎日、宿題を忘れてしまう。でも、それには理由がある。悲しみを抱えた父、イモ虫とカエル、それは蟻の行列のようにくねくねとして一列に繋がっている長い物語なのだ。
彼は小鳥のように笛を奏でる。彼は小鳥のように軽やかに舞う。彼は美しい。僕は彼を愛している。彼は小鳥のように飛び立っていく。
僕はある日、森の中で兄の死体を見つけた。それから兄の死体が腐敗し朽ちていく様を見るのが僕の日課となった。兄の遺体に様々な生き物たちが集っていた。僕と兄は森の中で二人だけの親密な時間を過ごした。
僕はいつも宿題を忘れてしまう。そのことでいつも先生に呼び出されて叱られる。宿題をきちんとやってきなさいと先生は言う。僕だって先生の言うことを聞きたい。僕は宿題をしようとする。でも、宿題は僕から遠のいてしまう。それには色々な事情があるのだ。