小説と詩を投稿しています。
東北出身。
大阪府在住。
人間と世界の本質的について探る思索と表現をしています。
社会に属して世を捨てるブログ↓
『嗤う狐のブログ』https://waraukituneblog.com/
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兄の葬儀で帰郷した美佐枝は、祖母に頼まれて故郷の風習である“ムカサリ絵馬”を描く。この世で独身のまま死んでいった者があの世で伴侶を得られるよう、遺族が夫婦の肖像を描いて寺へ奉納する慣わしなのだが、死者の伴侶となる者の顔は架空の人物でなくてはならず、間違って生きた者を絵馬に描くとその者も一緒にあの世へ行くという禁忌があった。兄同様独身で暗い都会生活をしていた美佐枝は、地元の同級生だった珠子との再会をきっかけにムカサリ絵馬の禁忌に触れる。
新興宗教で発生した集団変死事件。遺書として教祖の半生と教団の変遷を綴った教団幹部の手記が、事件の手掛かりとなる教団の神とその神の真実を顕わにする、和製クトゥルー神話。