普段から理性的な思考で非科学的な現象に納得のいく答えを見いだしていた男が、「格安ならば・・・」と、借りたいわくつきのマンション物件で、自分の理性を越えた圧倒的な負の臨場感に飲み込まれていく。
何も起こらない退屈な町に飽きた中学生たちが仕掛けたイタズラが、本人たちの思惑を越え、やがて取り返しのつかない事態に発展していく。
粕谷栄市氏の詩と町田康氏の詩に憧れています。
十篇の夢を綴った連作