ドロドロの心に価値はないけれど、悲鳴にすれば届く気がして。(──短歌)
家庭教師のアルバイトをしていた大学生。そんな彼のもとを訪ねてきたのは、交通事故で死んだ教え子の少年だった。幽霊になった少年は必死な顔で言う。「セックスしたいの! セックスさせてっ!」 こちら中学生、性欲をもて余す──。幽霊を成仏させるには、未練を断ち切るしかない。ということは、やることは1つ…?
「世界で一番最高なオナニーをしてやろうと思った」 35歳、ブサイク、童貞。趣味はアニメ鑑賞と二次元キャラでのオナニー。そんな男がセックスドラッグ(中国製)を使って、世界で一番最高なオナニーをしようと思い立ち……(中略)結果、みんな幸せになりました。
特別養護医療少年院──。そこは、心に闇を抱える少年たちを収監する刑務所。その場所にあるのは、暴力と、心の病と、虚無。
両親を失った少年が養子に貰われていった先には、美しい少年がいた。死のそばで生きていく少年たち。二人は共に生きて、想い、死ぬ。
食べられることこそが存在理由──。マーマレードおじさんが死んで、新しい顔を作ってもらえなくなったアンパムマンと食パムマンは、人生最後の旅に出る。食べてくれる人を探すために。賞味期限が過ぎてしまう、その前に。
「その日、ボクは、肉体を捨て去りました。」 天使から人間に生まれ変わった少年が、また、天使に還るまでの物語。『その日、俺は、くだらないことをしてしまいました』 弟を救うことができなかった兄の物語。