浅い春の自然描写から始まるこの短いお話は、産土神の目を通した人間模様です。 1)春は軽い嫁姑の葛藤 2)夏は小学3年生の女の子たちの心情 3)秋は氏子の壮年とその息子 4)冬は新年を迎えるために社の清掃をする氏子たち 5)終章は産土神と年神の会話 で、終わりを告げます。
無邪気という名の邪気を振り撒く小さな怪物。子供は平気で小動物を殺したりしますが、悪いことだとは思っていないのでしょう。大人に成長すれば、自身の行いを省みることがあるかもしれませんし、ないかもしれません。