履歴
ただの石ころが人の手によって形になる。その石ころに人の魂は宿るのだろうか。それともその石ころが人の魂を鎮めるのだろうか。 時折、町で見かける地蔵を見て思ったこと。
名は体を表すという言葉があるが、キャサリンもリチャードも和子も一郎も二郎も、みなそれぞれの人生がある。名前は同じでも、その人生を生きるのは名前ではなく人間である。名前について感じたこと。
静岡新聞2025年8月26日読者文芸欄野村喜和夫選
第42回文芸ごうど現代詩部門優秀賞
第27回美濃加茂市文芸祭現代詩部門奨励賞
第52回羽鳥市文芸祭現代詩部門入選
古代遺跡の調査に行き、林の中で一つの石を拾った。茸の化石のようだが
古い木造一軒家を借りた。壁から音が聞こえる。中では茸が詰まって動いていた。