虫の恋
虫にとり、
恋は一生に一度、
生涯最後であるように、
これが最後であるとよい。
一人では、親の死には耐えられない。
夢にも手が届くまい。
そばにいて欲しい。
翅を焼く、夏の炎はもういらない。
この秋の、穏やかな空こそ望ましい。
雌が長生きするとよい。
君が最後になるとよい。
宵待ちのきりぎりすの鳴くわが宿の
君が手植ゑし花をまた愛づ
珍しい青春の恋はもういらない。
君が最後になるとよい。
虫の恋
今日はいい夫婦の日ですね。
虫にとり、
恋は一生に一度、
生涯最後であるように、
これが最後であるとよい。
一人では、親の死には耐えられない。
夢にも手が届くまい。
そばにいて欲しい。
翅を焼く、夏の炎はもういらない。
この秋の、穏やかな空こそ望ましい。
雌が長生きするとよい。
君が最後になるとよい。
宵待ちのきりぎりすの鳴くわが宿の
君が手植ゑし花をまた愛づ
珍しい青春の恋はもういらない。
君が最後になるとよい。
虫の恋
今日はいい夫婦の日ですね。