良い休日

十五時ぐらいに目が覚めて
雨が滴る音と
疲れのとれないこの身体
毛布に包まった
僕の現在
加湿器が静かに鳴ってる
漂う、湿気を帯びた、冷たい空気
そんなものを僅かに感じる
僕も静かに鳴っている
休日

カーテンを開ける。
向かいに住む人と
目が合って
見上げた空は曇っていて
窓の外は
休日

昨日買っておいたぺかなで
味噌汁をつくる
弱火で、ゆっくりと沸いていく
それを見つめて
思う
客観的に少しでも幸せを見てしまうなら
それはもう幸せではない
幸せは主観でしかない
主観の中にしかない
沸騰したそれに
味噌を溶かしていく
ゆっくりと理解していく
良い休日

良い休日

良い休日

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-14

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