ラノベ的ハーレムものに斜めから挑戦してみようとしたもの。 分量にして一章くらい、続きを書く気はあんまりないです。
僕は毎日、宿題を忘れてしまう。でも、それには理由がある。悲しみを抱えた父、イモ虫とカエル、それは蟻の行列のようにくねくねとして一列に繋がっている長い物語なのだ。
トランペットを演奏することと、指揮をすることに熱中している夏野甘奈という大学生。ちょっと口は悪いけれど、おおらかで明るい性格の彼女は周りからの信頼も篤い。母校の中学校の吹奏楽部の指揮者を任されて三年目の夏、ひょんなことから訪れた楽譜倉庫で、一枚の古い楽譜に出会うが、その楽譜には誰も知らない「呪い」が封じ込められていた……。