天国=地獄

空が暗くなって

街の明かりも消えるころ

夜は本腰を入れて

僕らを誘う



スターターピストルが鳴る前に

もう身体は動いていた

フライングにはならない不条理な世界を

不条理な形で生きる



口先だけで

むつかしく言ったつもりでも

誰にも伝わるわけなどない

作り物は 所詮作り物だ



僕の声が届かないところまで行ったら

後ろを振り返ることなく進め

前だけみて進め

夢と妄想を混ぜ合わせて

光を作れば

それが鏡に反射して

君を照らしてくれるから



厳しくシビアなこの天国を

生きていくのは簡単じゃない

産み落とされた時から決まっていた

逃げ場はどこにもない



寝て見る夢も起きて見る夢も

笑われるものだから

誰にも言わずに仕舞っておいて


それが

君の手札になるはずだよ



綺麗な水など最初からどこにもない

ここは美しい地獄


這い上がれ

どこまでも突っ切るんだ


この地獄を知る者だ


もう怖いものなどない

天国=地獄

天国=地獄

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-08-28

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