【雑葬】

【雑葬】

虚ろ移ろい(うつつ)
(うつ)り変わり代わり
河原にて確かに可視
あゝ 詞に したいと申す

搦坐ししたおつむは、
大層奇麗な野花  イロトリドリに摘んで抓んで
一式積まれたら、
「あったけえ  ナア」と。
咲いて朽ちたら仰山下らないコトば溢れて触れて
水からを詰めて包んでしまおう。

自然に還れる杜の柩に
自由を得る為に括られる。
なんて 自らを曳いて終えば こんなん
狂惜しくも啼いて薙いで 終う

樹海の真ん中で
勇気ある成れの果ての健闘を湛えます
底には新たな骸がひとつ。眠りについて、

その陽も雨も 海の水に 融けて 還り
持ってきたであろう硝子の部屋には子骨が一片
戦いでは弄ぶ草木に擽られて
ケタケタと皆でわらっておりました、故。
「わすれもの」
惑い鴉だけが其処に
ヒトがゐきていたことを 知っているのです。
【雑葬】

【雑葬】

【雑葬】

自然に還れる杜の柩に 自由を得る為に括られる。 なんて 自らを曳いて終えば こんなん 狂惜しくも啼いて薙いで終う

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-03-06

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