声が出せるのであれば、必死に抗って見せるしかなくて。SOS出しても、そのまま時間だけが過ぎていくこともあって、何が正しいのか間違いかなんて、それらに振り回されて、声がどんどん小さくなる。届いて欲しかった思いも、すれ違ったり、踏み潰されて、敢えて、マイナスなことを叫ぼう。敢えて、マイナスでしか生きられない声を出そう。プラスな言葉に押し潰されてしまう人もいる。今は息をすること、一つ一つの息が一歩一歩と、やがて、そこに星があること。小さな花があることに気づけたら、最初の言葉を吐き出せることを。
想い描く未来は彼女にはなかったのかも知れないと、気付き始めていた夏の日。