吐息

雲海 至

いつかは 笑える日が来るって
信じていた頃も 確かにあった
あれ程 夢見がちで 子供だったことはない

言葉で伝わることができるって
そんなの お伽話だから
あんなに夢中になれたのかな あんなに惑わされていたのかな

キミが笑ってくれるなら キミが穏やかになれるなら 僕はサンドバックになる

何を目指しているかだって そんな段階でもないし
達観してるとは 聞こえが良いだけで 何も期待していないだけで
今からでも遅くはないって そんな余裕も残ってないし
静かに ひっそりと そのための忍耐だけを ただ それだけ

手と手が触れ合って 握り合って
共に歩けると思ったりした
まだ逢えない相手に縋ったりして あんな夢 二度と見たくはない

人には それぞれの役割があって
僕は 分相応だと思ってる
これ程の やり甲斐があって ちょっぴり 切ない幸せはないっしょ

キミたちの生き方に必要なら キミたちが取り憑かれようものなら 僕はサンドバックにもなれる

自分も愛してない そう言うと群がって あれこれ言う
この言葉は あいつらの餌にしかならないのだと 痛感して
結局 自分を出せと言うが 出せば喰われる
静かに ひっそりと そのための忍耐だけが 僕の細やかな 手に入れたい物

吐息

吐息

声が出せるのであれば、必死に抗って見せるしかなくて。SOS出しても、そのまま時間だけが過ぎていくこともあって、何が正しいのか間違いかなんて、それらに振り回されて、声がどんどん小さくなる。届いて欲しかった思いも、すれ違ったり、踏み潰されて、敢えて、マイナスなことを叫ぼう。敢えて、マイナスでしか生きられない声を出そう。プラスな言葉に押し潰されてしまう人もいる。今は息をすること、一つ一つの息が一歩一歩と、やがて、そこに星があること。小さな花があることに気づけたら、最初の言葉を吐き出せることを。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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