神は賽を振った。何のため? 神は世界を創る際、毎回サイコロを振る。天使の最高階級である熾天使となったばかりの天使アデルは、神のその行いが不思議でたまらなかった。 (何故全知全能であるのに判断に迷うことがあるのか)
七夕に纏わる短編集、詩集。織姫と彦星とを会わせる年老いた水夫の夢。世界を越えた逢瀬の奇跡。この物語は短冊に、願いを灯して、咲き誇る。
中学三年の杏は、図書館で借りた『赤毛のアン』の内容が変わっていることに気づく。マシュウが死なず入院するという改変に戸惑い、図書館のうわさが現実だと認識する。担任の緑屋先生の協力で地下保管庫に隠された古びた『赤毛のアン』を目にし、その他の書籍や歴史教科書でも「死」が消されるという改変が広がっていることを知った。 未来人が情報操作で「死」を撲滅しようとし、「死」が「失踪」「行方不明」に書き換えられていたのだ。
言葉が能力になる世界。主人公の言葉は智慧、全能、神。 主人公は言の葉を三つも持っている珍しい存在。しかも。『智慧』『全能』『神』という言の葉を内包する。 テーゼ アンチテーゼ ジンテーゼ 世界には様々な言の葉を操る存在がいる。主人公は拷問の末に能力に目覚める。
「家族を助けてくだされば、この身を捧げます」 桜降る、とある春の日。 凶賊(マフィア)の総帥であるルイフォンの父のもとに、貴族の少女メイシアが訪ねてきた。 凶賊でありながら、刀を振るうより『情報』を武器とするほうが得意の、クラッカー(ハッカー)ルイフォン。 そんな彼の前に立ちふさがる、死んだはずのかつての血族。 やがて、彼は知ることになる。 天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、『di;vine+sin;fonia デヴァイン・シンフォニア計画(プログラム)』によって仕組まれたものであると。 出逢いと信頼、裏切りと決断。 『記憶の保存』と『肉体の再生』で死者は蘇り、絡み合う思いが、人の絆と罪を紡ぐ――。 近現代の東洋、架空の王国を舞台に繰り広げられる運命のボーイミーツガール――権謀渦巻くSFアクション・ファンタジー。
世界が終わり、わずかな命が残された。 一つずつ隔てられたドームの中で、それぞれは関わることなく、ただ“生きて”いる。 彼らを守るのは、感情を持たない人工生命体。 紡がれるだけの記録はいつしか、織り重なり静かに涌き出でる……せつなゆたうはざまへと。
子孫繁栄を願う土偶は女をかたちどったものが多い。男のものがない理由を探る考古学者。縄文の地層から見つかった胞子から生えた茸がそれを解決する。