如何に好い女でも遺体で登場されたのでは。 巡って来たはずの幸運が、たちまち凶事に転じてしまった。 窮地を脱する手段を見つけることができるのか。
列車に乗り込んでくる人につれて、屑男の過去が時系列順にあらわになっていく。 そして木更津は実は「来去不(きさらず)」で黄泉の国の入り口だった。 軽いミステリー・ホラー形式にして、話の面白さと展開で読者の興味を引っ張りました。 ストーリー構成と形式に気を配った1作。
IT技術の利便性と悪意の攻防戦から時を経て、人々はふたたび手書き文字の不便性を頼みにするようになった。いまや進学、就職、恋愛に結婚、住宅購入までが『筆跡』を担保に行われている。Aは海外ブランドの筆跡を購入するため、百貨店を訪れる。
シトリはいい歳になっても夫も持たず、一人、自身の生まれた里で暮らしていた。しかし、シトリの住む里は、間も無く国府の軍勢によって攻め滅ぼされるはずだった。シトリは、訪れるかもしれない死を前に、孤独と寂しさに苛まれていた。 ジェンダーのような語りにくいものこそ、ファンタジーにしてみれば、描きやすくなるのではないかと考え、書き始めた作品です。