世界と自分達を救うため、土壇場で時を戻した勇者一行。世界は過去へ戻ったが、勇者達は過去の自分達の中へは戻らず、同じ時空に繰り返し、何度も存在することになってしまった。増えていく勇者一行の密度は増して……。
明治の文豪たちの中で、個人的に好きな作家は、やはり、夏目漱石を筆頭に小説の神様志賀直哉、漱石の弟子であった芥川龍之介その他素晴らしい財産が残れば良いのにと・・。 夢十夜は昭和の作家にこんなふうに言わしめた作品である。「全く関連性のない短編を十も書いてしまうのは、長編を書く事よりも難しい事だ」と・・。
追憶と葬送。 追憶は未来の僕が思い出せるように。 葬送はあの日の僕を見守るように。 だから僕は詩を紡ぐ。