記憶 生活音 足音 場所 既視感 宝石
杏と不破、剛田は2年間の潜伏を経て、日本に帰りE4を再生した。 彼らに待ち受けるものとは・・・。 E4シリーズ第2弾。
鉛筆、消しゴム、三角定規…… 文房具たちは人知れず、動き出し、お喋りをし、時には恋もします。 彼らが生きる世界を、ちょっとだけ覗いてみましょう。
自分を殺してまで恋なんてしない
へそピアスをしない理由を「殴られると痛いから」と答えた彼女のことを、やっぱり好きだと思った。
「若くていいわね」の呪いの話。
決めないという自由。
ちぎれて、むすばれて、ほどけて。
好きだと言われてやっと口説かれているのだと気付いた。
バレンタインデーじゃなくてもチョコレートは食べるし、恋人同士じゃなくてもセックスする。それって何かおかしいこと?
渚って、みんなにチョコレートあげるのかな……小さいな、俺って。
「俺の音楽は好きか?」 「はい、大好きです」 ――俺のことは、なんて聞けやしない。
私はお人形になりきれなかった。
恋の遺体で焼いた芋は乾いてなくて甘かった。