訪れ


自分などなんだっていい
目に映っているものなど見ていない
でも 決して目を閉じようとは思わない
温度など気にならず
音がきこえていても きこえていない
誰かに話しかけられたらお終いだ
束の間 喉の乾きも空腹も忘れている
いままさにこの一時が尊いものだと気付いていて
少し緊張している

そんなときだ
きているとき とは

訪れ

訪れ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-02-02

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