思い出は振り返る事で強く刻まれ、一つの形となる。 それは善悪問わず、自身の記憶の中の形ある物だから―。
一人の少女が、心の中で叫び続ける未恋の乙女の詩である。
この物語は、私立政院学園2年『一ノ瀬 悠夜』 そして、病により入院生活を繰り返している少女『山村 奈緒』 二人の出会いが、儚く切ない運命をもたらす事となる―。
好きと言う言葉の全て。 誰かに対し、好きと言える事の本当の気持ち。