~友~

~友~

誰もが孤独で寂しさを覚える

寂しさは孤独にさせてしまう


独りだと考えてしまう

誰かに助けて貰いたい

でも、思いを口に出せない

そんな自分が切なく思える


孤独と言う闇から光へ

幾つもの光へ飛び込み

寂しさを暖かい光へと

包み込む


しかし・・・

光は一瞬にしか過ぎない

心の中の寂しさを拭わない限り

孤独の闇は心を殺してしまう


西から東へと日は繰り返し

やがて心は闇に殺され

闇の中で孤独を味わう


どれくらいの日が経ったのか・・・

残り僅かな意識の中

誰かが呼ぶ声がする


誰だろう?

一点の光の中の手

その手を掴むと

やがて周りは光へと

包み込まれる


嗚呼・・・


独りじゃなかった

確かに感じる暖かい手


ふと見上げる

光の中に居たのは

かけがえのない

たった一人の友だった


頬を伝う涙

歓喜と恐怖

同時に溢れる感情


こんな自分に

支えてくれる友が居て

手を差し伸べてくれる


大事にしたい

忘れたくない

こんな嬉しい事はない


友が居る事

僕は誇りに思う―。

~友~

~友~

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-28

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