警視庁に異動が決まった園田は、その準備期間として一カ月の休暇を取っていた。 大人しく異動命令に従うか、辞職するか・・・ 決断に迷っていたある日、裏の雑木林で射撃練習を行っていた園田の前に、あの憎むべきローブの怪人が現われる。 怒りにまかせて怪人を追いかける園田だったが、葛藤から園田は射撃の腕が落ちて・・・ 心の葛藤を落とし穴に、園田を襲うさらなる悲劇とは何か? 園田康雄編最終章!
細野が自動運転でトロトロ走っている車をニ三台追い抜いた途端、けたたましいサイレンの音が後方から鳴り響いた。ミラー越しにぐんぐん近づいて来る白バイが見える。一瞬、このまま逃げてしまおうかという考えが細野の頭をよぎったが…
時は大正。内務省の下部組織である帝都情報部の特権諜報員「零零七式」こと是結翻人(ぜむす ほんど)、21歳。 不幸な生い立ちからか、人を愛することや生きる喜びを知らない彼が、偶然受けた ある任務を通して それらを知り、人として成長する物語。
無敵の拳法・「金剛心法」 次の相手は見えない暗殺者、「ブラディ・シャドウ」であった。 香港マフィアを牛耳る和合社の王会長を守るため、ギャンブルの街・マカオに現れた御門将介と漢虎。 見えない相手に将介は如何に心法を仕掛けるか。 御門将介シリーズ「マカオ編」。
エスタ建国記念日の歓迎式典に招かれた大官僚ディック・シーゲル。最初は歓迎式典に出席することを拒んだディックだったが、部下に説得され、しぶしぶ歓迎式典へ出席することになってしまった。
調査の仕事をしていると、様々な人生の機微に巡り逢う。 対象者であったり、依頼人であったり、また、調査中に出逢った関係者だったり・・・ 皆、それぞれの人生を背負い、現実を生きている。 その人生の岐路を彩る、様々な情景・・・ ここでは案件の違う、それぞれ四つの情景を、ショート・ショートで回顧してみた。
無敵と思われた「金剛心法」の弱点は言葉にあった。 混乱の都・香港に現れた御門将介は、知り合った愛華、嘉成と共に日本人拉致事件に巻き込まれる。そこで出会ったのは拳法の達人・漢虎だった。言葉の通じない香港人相手に将介はどう闘うのか? 金剛心法VSカンフーの壮絶な闘いの幕が開いた。
捜査から外された園田の元に、一通の招待状が届く。 それは博子の18の誕生日を祝うパーティーの招待状だった。 すっかりその気になってめかしこんでいた園田に、当日に剛から急な依頼が入る。 嫌々ながらその依頼を引き受けた園田だったが、用事を片づけた時にはすでに約束のパーティーの時間が迫っていた。 迷った末に手荒な手段で車を得た彼は、なんとか時間までにパーティーに到着する。 パーティーで一行と楽しくやっていた園田だったが、急な電話で席を外した剛から告げられた言葉が、彼を絶望の淵に追いこむのだった・・・ 園田を襲うさらなる悲劇とは何か? 蒼い青春・園田特集第二話‼
梅雨、私立桜桃学園高等部。1-Cの速河久作は広報部の奈々岡鈴{ななおか・すず}の取材を受けていた。久作の友達、バスケ部の方城と頭脳派の須賀、そして、リカ、アヤ、レイコの「リカちゃん軍団」も同じく。 だが奈々岡の目的は取材ではなく、過去にあった事件の取材協力であった。 ※ライトノベル設定です。
令状片手に乗り込んだ園田と新米・渡辺が見たものは、無残にも切り刻まれた素子の生首だった。 やがて捜査中の剛から田辺みなの死体が見つかった事を知らされる。 それは同時に、素子がシロであることをハッキリと裏付けるものだった。 しかしどうしてもその考えを捨てられない園田は、一人素子とその周辺を洗い続け、やがて捜査からはずされてしまう。 そんな彼に近づいてきたのは、園田を警視庁に異動させようとする警視庁警務部人事第二課の木村茂則だった。 彼は前々から園田に声を掛けてきていたのだ。 異動を断固として断る園田に、木村は園田が捜査から外されたことを指摘し、君は横須賀署にとって必要のない人間なのだと言う・・・ 彼の弱みに付け込み、園田を誘う甘い罠・・・ どうなる、園田?
怪人に向かいて犠牲になった蛯原の「やり残した仕事」を成し遂げるため、剛、園田の二人は東京のビル街を訪れていた。 ロボット怪人の頭部のロット番号から、購入者を割りだすのだ。 「田辺幸恵」 ロボットの購入者を割り出した二人は、幸恵の身辺から動機を洗い出そうとするが、どうにも動機が見当たらない。 そんな中、当の幸恵が崖から落ちて死亡する。 糸口を失ったと絶望する剛だったが、園田は幸恵が博子の専属カウンセラー・斎藤素子のマネージャー・田辺みなの妹であることを突き止める。 「これはトカゲの尻尾切りではないか・・・?」 そう推理した園田は、剛とともに素子、みなを洗い出そうとするが、恐るべき魔の手は彼女たちにも迫っていた・・・ 「犯人は誰だ・・・?」 次々と現れる犯人像に翻弄される、緊迫の12話‼
「 離婚して別居している娘の、成長した姿をビデオで撮影して来て欲しい・・・ 」 調査ではない案件が舞い込んだ。 ・・だが、どうやって撮影をしたら良いのか? 対象者である娘さんの写真は無い。 本人確認が出来ない状況なのである。 葉山は、大いに悩んだ。 そして・・・
とある女性の身上調査を依頼された葉山。 依頼人の、不倫相手の女性の素性を調べて欲しいとの事だった。 ・・・また男女絡みの案件である。 しかし、不倫は、相手の素性が分からないところに、その魅力とやらがあるのではないのか・・・? 釈然としない葉山ではあったが、その依頼を請ける事にした。 ところが、調査を始めると、意外な事実が・・・
震災でメルトダウンした原子力発電所の収束のため駆り出された自衛隊特殊部隊隊員が被曝した。復帰しない部下の動向を探った上官は、秘密裏に人体実験まがいに生かされている事実を突き止め、国の権力中枢の陰謀に辿り着く。部下の復讐と陰謀の暴露の為、近接戦闘のスペシャリストである上官は再稼働された原子力発電所を単独で占拠する。秘密部隊として海外紛争地域で実戦を潜り抜けて来た上官は、警察機構のテロ対策部隊をことごとく退ける。政府は再び秘密裏に処理しようと、秘密部隊の同僚である戦略と狙撃のスペシャリスト二人に上官の排除を命じる。冷却機関に爆弾を仕掛け籠城し、テロリストとなったかつての戦友に、命を受けた二人が立ちはだかる。
それほど遠くない未来の東京。長期に渡る経済の混迷と移民の増加によって治安は著しく悪化していた。ある日、都内で調査会社を経営する尾藤誠は行方不明になった女子中学生の捜索依頼を受けるが、その捜索過程において女子児童生徒を狙った連続誘拐事件と、首都圏の地下に潜伏し生贄の儀式を執り行う危険なカルト教団の存在を知ることになる。女子中学生救出のためにカルト教団を追う尾藤だったが、度重なる刺客の襲撃、そして毎夜悍ましい悪夢に苛まれ始め・・・
風船人形事件以来、剛、蛯原、五郎、園田の男四人が博子の身辺を守っていたが、憎むべき怪人は一向に現れなかった。 そんな中、博子の余命が間もないことを偶然知った蛯原は、彼女に12年前の真実を打ち明ける。 衝撃の告白に、戸惑いを隠せない博子。 そこへあのローブの怪人が、二人をあざ笑うように現われた。 さっと身をひるがえし逃走を図る怪人を、博子が止めるのも聞かずに追う蛯原だったが・・・ 「しっかりして、お父さん‼」 一気に犯人追及への急展開を見せる連載小説「蒼い青春」、待望の第十一話‼