ロゴスフィリアとガイア大戦をへて、時と文明は数多の世界秩序を保ち続けていた。 そんな世界が終わりを迎えると誰が理解できたであろう。 世界終焉を目の当たりにした時覚仁という男が、これまでにあった過去の記録とともに、その謎を紐解いていこう。 そして忘れないでおこう。 かつて彼のように立ち向かった男たちがこの世の希望とともに、いることを。
あたしはアレクサ、誰も名前を付けてくれなかったから自分で付けた。他人はあたしをこう呼ぶ。クズ、乞食娘、バケモノ…… だが村の孤児アレクサは伯爵家の紋をかたどったブローチを渡された。「これは本来ならお前が持つべきものなのだ」 十九世紀初頭のイングランド、ヒース生い茂る荒野ガルトムーア。領主である伯爵家は魔女に呪われ一族を殺されているという。アレクサは自分の出生の秘密をさぐるため城に忍びこむ。魔女だって? 馬鹿馬鹿しい、もっとも邪悪なのは人間だ、赤ん坊だったあたしから家族や財産、身分を奪った人間だ!
わたしの名前はユースタス。わたしは特別な娘。一族を救うために生まれてきた。 十九世紀初頭のイングランド、ヒース生い茂る荒野ガルトムーア。領主である伯爵家は魔女の呪いに怯えていた。二百年前に斬首刑にされた魔女アンヌ・マリーによって一族は代々呪い殺されてきたのだ。最後の男子だったユースタスの兄も死んでしまった。その死に様はあたかも魔女に体をのっとられ弄ばれ、魂を吸いとられたかのようだった。 一家を救えるのはユースタスだけ。ユースタスがここガルトムーアの女主人になれば、呪いを終わらせることができると伝説が告げているのだ。だがそのためには新たに相続人となった遠縁の男の妻にならなければならない。まだ14歳なのに。しかもその男は……
その娘の名はスワンといった。父親はスーザンと付けた。だがあまりに平凡だ。スワンとは古英語で豚の世話係という意味、これほど己に似つかわしい名があろうか。スワンの一族は殺しの呪術を専門とする魔術師だった。十九世紀初頭のイングランド、ヒース生い茂る荒野ガルトムーア。ユースタスとブラッドは魔女の陰謀を暴くため協力しあう。いっぽう医師のヒューは呪いの犠牲者に最新医術による治療を試みる。そして現れたのは謎を解く鍵となるはずの人物だったが…… 第1部、第2部につづく完結編。
短編第2集です。こちらも面白可笑しく、時には真面目に、そして奇想天外の展開を目指して創作いたしております。 稚拙な文章ですが、お暇な時間にご一読くだされば幸いです。 「短編」ですから、多分世の中には似たり寄ったりの作品があろうかと思いますが、自分ではオリジナルとして投稿しております。
静岡県警に届いた一通の手紙、それには夫婦で行く東北旅行で事件の発生を予知していた。 静岡県警では野平一平、美優夫妻をこの旅行に参加させて、様子を見る事にした。 だが、事件は静岡県内の殺人から始まる。しかも殺されたのはツアーの参加者、次々とツアーの参加者が殺されて、緊迫の展開に成る。 事件の後ろには巨大な大物の姿が有った。犯人の男には変わった趣味が有った。野平美優が身体を呈して事件に望む、異質の殺人サスペンス、静岡県警と巨大組織との対決、マゾ男の意外な弱点を見抜く美優の痛快な行動、東北と静岡を結ぶ物語。
光の当たる道を歩いていきたい人へ贈る、人生の教訓のようなものをイメージして、報われることの方が大切であるという心を描きました。
2作目の推理小説です。但し1作目の2次創作品になっていますが、こちら方が少し深いかもしれません。人間の奥底を啜るような味のある作品にと考えてみました。 お湯を注ぎ、このミステリーを読み終えた頃には「少し硬めのカップうどん」が出来上がっていることだろうと思います。 多分世の中には似たり寄ったりの作品があろうかと思いますが、自身のオリジナル作品として投稿しております。
その魔女は若くして私の師匠となり、私は魔女としての力を教わった。 「この力は決して貴女を決して不幸にしない」その言葉が、師匠の口癖だった。
部室で一人自慰にふける不破渓士(ふわけいし。ボーイフレンド(仮)で主人公の先輩、弓道部部長)の前に、愛しく思っていた彼女が現れる。ひょんなことから彼女に自慰を手伝ってもらうことになり……。不破先輩一人称。
初めての推理小説です。但し短編ですからあまりふくらみがありません。それでももっともらしくそして「面白く」をモットーに考えてみました。 お湯を注ぎ、このミステリーを読み終えた頃には「おいしいカップ麺」が出来上がっていることだろうと思います。 多分世の中には似たり寄ったりの作品があろうかと思いますが、自身のオリジナル作品として投稿しております。
それは、単なる暇つぶしのはずだった。だが、クロスワードパズルに秘められた可能性は、彼女の世界を激震させかねない巨大なものだった。療養中の男は、たいていの暇つぶしに厭き、クロスワードパズルに到達した。彼の容態を見舞う彼女に語られたその研究成果は、その可能性の中心を射抜き、たちまち彼女を虜にした。彼女に示したクロスワードパズルの本当の力。そして彼女は、彼がクロスワードパズルについて語り続ける真意を知ることになる。
毎日パチンコに明け暮れていた木崎学は景品交換所である男を追う少年と出会う。ほんの遊びのつもりでその捜査を手伝うことした木崎だが、その捜査によって意外な真実にたどり着くことになる。なんちゃって探偵小説。