博子の病室で、ばったりと顔を合わせた園田と蛯原。 誘拐事件の話が博子に聞かれてはまずい状況にあることを知っている二人は、ひとまず外に出てそれぞれの状況を説明しあっていた。 その時、博子の病室から銃声と悲鳴が聞こえてくる。 だがそこで、正義の考え方の違いから、二人が対立、一人駆けつけた蛯原が見たものは、無残にも破壊された窓ガラスと、謎の怪人の姿だった。 蛯原は意を決して怪人に立ち向かうが・・・ 10話到達にして、恐怖の殺人鬼と正義漢との決闘の火ぶたが切って落とされる快作!
「生きるってなんなんだろうね」 消える少女、少女の残す意味深な台詞、少年と周囲の間に生じる認識の齟齬。少年は、その謎を解明するべく行動を開始するが――
3組に1組が離婚するこの時代。この夫婦もそんな1組だった。 しかし、この奥さんの友達と、ご主人の友達は共に夫婦、たとえ別れても友人関係は切れることはない、 切っても切れない他人の関係。 まして、二人の間に子供を授かったので、親子関係は切れる事はない。 赤い糸で結ばれるというが、その糸は切れたのだろうか?元来、赤い糸は見えないと言われている。 別れた夫婦に訪れる衝撃の出来事。まだ赤い糸は切れていないのだろうか? 別れたはずなに、前夫に近づく女性に嫉妬する前妻。結婚前からの夢を追い続ける前夫。 別れて初めて思う、子供の父親として、男手の必要性。 彼女はその穴をどうして埋めるのか?
じゃんけん大会―紅の鎖―2とも言える内容です。 これだけでも楽しんでいただけると思いますが、先に前作を読んでくれるとありがたいです。 前作とは違う、別の二人のストーリーがあります。
歌い手のluzさんのアルバム『tWoluz』書き下ろし曲 Nemさんの『エンジェルフィッシュ』を元に制作いたしました。 luzさんのエンジェルフィッシュ⇒ http://www.nicovideo.jp/watch/sm24593668
播戸良介は借金を抱えていた。返すあてのない2950万円を手に入れるために勢い余って子供を誘拐してしまい、何故か子どもと一緒に誘拐事件を計画する。そして誘拐事件を追う一里塚署の樹村と桐星事件はどう収束するのか。 キーワード: 誘拐 ミステリ 子ども
脅迫者・ヒットラーこと田沼志郎の死体から目黒署宛ての封筒は見つかったが、例の写真が出て来なかった事を不思議に思う剛の前に、突如元カノの藤倉美紗樹が現れる。 彼女はここ一週間、剛を付け回し博子との関係を掴んでいたのだ。 博子と別れ、自分とやり直そうと哀願する美紗樹を、剛は一蹴してしまう。 数日後、博子からかかってきた電話の彼女の声に異変を感じた剛は、指定された場所に向かう。 そこで彼が見たものは、博子と剛を葬ろうとする美紗樹の姿だった・・・ 次なる刺客は剛の元カノ? 新たな展開を見せる七話、嫉妬の果てに異常者になった女を前に、剛の決断とは・・・
或る戦の最中、己が足を負傷した一人の男が居た。 降頻る真白な雪の中、男が辿り着ひたのは一人の老婆が住む小屋であつた。 男は藁にも縋る思ひで其の小屋に逃げ込むだ。 冷へ切つた男に、老婆は温かな飯を用意する。 「雪女を、御存知でせうか。」 老婆は語り出す。切なく冷たひ、身も凍る様な昔語り。
太陽のような笑顔で、誰からも好かれる同級生・灯子。 そんな彼女はなぜ私のような存在とかかわるのか。光と影のような相反する二人の共通点。 太陽のたった一つの黒い点。彼女が抱える事故の真実に気づいた私は、彼女を悩ませる事故の犠牲者、彼女の弟に会いに行く。私にしかわからない、きょうだいそれぞれの気持ち。そして事故の真相。私が二人を結びつけたとき、怪しい均衡の上に成り立っていた灯子は。
「夜分遅くに申し訳ありませんが」 静かな室内に、闇とともに静かに侵入してくる影。 死にゆくものの最期を看取り、最後の願いを叶える死神。たった一人で部屋に籠る少年の最期の願い。最後の三日に寄り添う死神が見たのは、死を受け入れながら、むしろ死を望むような少年の孤独な姿。出会いの一日目、少年の日常の二日目、そして少年を取り巻く真実を知る最後の日。少年はなぜ死ななければならないのか。死にゆく少年に、死神が最後に吐いた嘘に込められた心情は。
家出をした女子高校生『 なつき 』。 渋谷界隈で、同じような遍歴を持つ仲間と共に、『 夜の女 』としての生活をしていた。 そして、ある夜・・・
2分で読めます。「話の中に必ず超能力者がひとりは出てくる」というしばりで掌編の連作を執筆中。 超能力者の名前と能力が必ず最後に記載されてますので、答え合わせ感覚で読んでいただければ幸いです。
近未来での話で、アバターのチャットルームでたまたまであった男性と女性の話です。 哲学や科学の話が好きな男性と、全くそういったことに興味が無かった女性が知り合い、 それから少しずつ興味を持ち始めていくという話です。 1話完結で、色々なことを話題にして書いていきます。