日常に疲れを感じたとき、あなたが足を運ぶ世界。 ここは、癒しの風が吹く癒しの地。 不思議な囁きが風にのって聴こえてきます。 ほら、今もすぐそこから……。 ──少しでもあなたの心を癒せますように。
項垂れている彼の服を脱がせ、濡れた体を拭こうとして、私は一瞬躊躇した。まだ子供の柔らかな肌には不釣り合いの引き締まった肉体に、子供の頃から思うように運動が出来ず貧弱だった私は、嫉妬と同時に憧れのような感覚を覚えた。
二〇一六年秋、戦前の童謡詩人・金子みすゞのふるさと、山口県長門市仙崎。大学受験を目前に控えた高校三年の女子生徒・弘中みすずが、自分の名前の由来となった金子みすゞに宛てて書いた、六通の手紙。受験を目前に揺れる心、離郷を前に立ちすくむ自意識、そしてみすゞに対するみすずの複雑な思い。稚気に満ちた反発は次第に共感に変わり、やがて重なり合う二人の「みすず」── 八十七年の時を隔てた二人の「みすず」が織りなす、小さな物語。 これから新生活を迎える方に読んでいただきたい短編小説です。
【完結作品】テレビ版覇窮封神演義の改変したもので、ごく短編です。設定とか違えてあります。私の好みで整理した感じにしています。
【完結作品】これも昔オンリーサイトの夢小説で書いていたものですね。それで少しエロっぽい要素を無理して入れております。操がこれも子供の頃の話で、子ども扱いしないでっと言われると思いますが、これも蒼紫よりも御庭番衆にスポットが当たっていて、蒼紫操としては物足らないと思われる方が多いでしょうね。私もあまり他の方のものを読んでいないので、不勉強なのですが、蒼紫操でも何かこういうSSを、また書けたらいいなと思っております。
【完結作品】元は夢小説で書いていたものです。蒼紫操ですが、これだけでは意味不明で、私も軽い気持ちで書いたもので、状況がよく説明されておりません。東京タワー、ジャングルジムなど、時代小説としては不自然な単語が出てきます。失敗作ですね。まあこんなものも書いたということで。操は御庭番衆といるのがわりと好きですね。操がまだ小さいころの話と思ってください。
弘化二年の五月も半ば、娘の阿栄と若い門人の為斎を連れ、絵師の葛飾北斎は信州の小布施に向かった。小布施の門人の高井鴻山が造った上町の祭屋台天井画を描く為である。物語の上巻はこれまで北斎の謎とされていた富嶽三十六景と富士講の謎について、更に浦賀で暮らした数年間の訳と、カピタンに頼まれた肉筆画の話を、今まで集めた資料に基づいて描いてみた。 又物語の下巻では、信州の小布施で造られた東町祭屋台と上町の祭屋台の天井画の謎、そして岩松院の天井画の事、更に松代の次席家老小山田壱岐と松代藩勘定方の宮本慎助に渡った北斎の描いた大量の日新除魔図、そして今でも信濃の黒姫に近い雲龍寺に残る為斎の描いた双隻の片方、大作『玉巵弾琴六曲屏風』の龍図など、信州の松代と江戸とを結んだ北斎と北斎を囲む人々の晩年の物語である。