いつか投稿した、『斎藤マリー・ストーリー』のサイドストーリー。 脇役であった川口幹夫(ミキオ)に焦点を当てる。 彼は強制収容所7号室で不思議な夢を見るようになった。 それは高校生の彼が知るはずもない、20世紀の大戦争の歴史だった。 大祖国戦争で最大の激戦地となったスターリングラード戦、ママイの丘の激闘。 独ソ両軍が何度も占有権を奪い合い、 兵隊の屍が重なり合って丘の形が変わったと伝えられている。 ミキオは、夢の中でソ連軍の軍服を着ていた。 弾薬が満載された短機関銃を持たされた。 丘の先にいるドイツ戦車部隊に照準を合わせる。 戦争のことなど何も知らない日本人の彼が、そこで一体何ができるのだろうか。
チベット高原とは天空の民が住む地球の果てである。 高山病、慣れない食事、言語、ホームシックと 戦いながら、たくましくも兄妹が愛をはぐくんでいく。
何から話しましょうか。まずは俺のことでしょうか。 俺は百田糸。26歳。メモリーブレインである。 メモリーブレインとは、故人が思い残した記憶を 受取ることのできる人間のことである。
10代です!バカです!でも多分天才です! 夜中テンションで書いたものです。なのに重いものです。片手間でどうぞ。
殺人の無い長編探偵小説 巣鴨、庚申塚(こうしんづか)探偵事務所に依頼された、とある神社の神主さがし。でてきたものは卑弥呼にかかわる、華麗で奇妙な末裔の女性たちだった。さらに卑弥呼の残したものが現れる。 これをもちまして、草片文庫-幻視小説は、しばらくお休みさせていただきます。
それにしても珍しい。見ての通りのこんな辺鄙な場所ですから。 という始まり方の、実によくある物語です。 ミステリーというほどのものでもないですが、失踪した友人を探し回って辿り着いた場所が……という。 世界観は曖昧。 ちょっと長いので休憩しながらどうぞ。