アルペジオ(生徒集団消失編)

プロローグ

生徒集団消失事件…後にそう言われる事件が起きたのは私がまだ…16歳の頃だった。その頃私には双子の姉が居てその日を堺に消息がわからなくなった。西暦2236年を過ぎたこの世界では全てが大きく変化していた。月は消え去り…航空機も姿を変えた。

あの事件があった日も私はつまらない授業を聞いていた。

忘れもしない西暦2215年の9月18日の某日。「先生‥隆くんが来てません」そんな声が私の耳に響き目を見開く。私の名はワカ・レイヴン。トワ・レイヴンの妹で…九条達也の同級生である。

教師N「タカシ??黒木何を言っている?うちにそんな生徒はいない。」

姫華「え!!?でも‥」

教師N「黒木?不満があるなら後で話を聞いてやる。とりあえず‥教科書を開け‥まずは5ページから」

私の耳にそんな会話が聞こえ…私はすかさず割って入ると「先生!!?SEV忘れました!!」と教師に話しかける。

教師N「何やってんだよ?しっかりしろよ!!?今日は隣の席の京本にみせてもらえ」と教師が言うので私は京本の方を見る。

ちなみにSEVとは腕時計型のアイテムの一つで中に様々なデータを保存できる機械である。この時代の生徒はこのSEVの中に‥教科書のデータ‥朝の体温‥脈拍に至るまで全てを保存し記録している。教科書をこのSEVにした理由の1つとして挙げられるのは資源の削減の為と言われ…教科書や本などを見る際は…ホログラム映像で…画面の様な物が出現する仕組みになっている。

また、脈拍や体温に異常があると‥SEV経由で‥そのまま学校や親に伝わる仕組みとなっており‥主に健康チェックで使われる事が多い。その他にもゲームや‥電子マネーの役割もこなしており‥電話やメールに至るまでこれ一つで可能な便利アイテムである。その日の昼休み私は意を決して親友である姫華に話しかけてみた。

ワカ「ねぇ?姫華?変だよ?どうしたの?」

姫華「変って何が変なの?」

京本「隆の事だよ!!?誰だよそいつ?」

姫華「ねぇ‥みんな隆くん覚えてないの?」

京本「だから知らねぇって言ったろ!!?」京本が不機嫌そうにそう言うので姫華は顔を曇らせる。が続けて私に姫華は聞いてくる。

姫華「ねぇ!!?ワカちゃん?ワカちゃんもなの?」

ワカ「あっははっ(汗)!!?ごめんね姫華!!?」

??「SEVの中にデータとか残ってないのか?」

姫華「残ってないよ!!?私が聞きたいくらいだよ!!?」

京本「んじゃ駄目じゃん?何なの?お前?」

九条達也「おいっ京本辞めろって!!?」

九条達也「姫華が困ってるだろ!!?」教室内に九条のそんな声が響いたかと思うと…突然「SEV」の警報音が教室内に響き渡る。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

システム音「警告!!?警告!!?未確認のエネルギーが接近してきます」

システム音「直ちに避難してください」SEVからそんなシステム音が発せられたかと思うと…ドォーンっという音と共に警告音が鳴りやむ。

京本「っててて何なんだよいったい大丈夫か九条」

九条達也「あぁ俺は何とかな。それより京本‥これいったいどうなってんだ??」

京本「んなこと俺が聞きてぇーよ!!?」2人がそう言った視線の先を見るとさっきまでいた生徒の半数が消えていたのである。これが後に918事件と言われる生徒消失事件の始まりだった。

そして…その混乱の中私は…取り乱していた。

ワカ「お姉ちゃん‥お姉ちゃん何これ‥?どうなってるの?この壁何??お姉ちゃんを返して」私はそう言い必死に姉の手を掴もうとしたが掴めなかった

トワ「ワカ‥ワカお姉ちゃんは大丈夫だから‥安心してここにいるわ」姉は微笑みながらそう言うと…見えない壁越しに私の手に自身の手をそっと重ねた。その時だった不意に声が響き渡る。

??「トワ・レイヴン‥あなたは私たちと来てもらいます」

トワ「誰なのあなた??」

??「フフ(笑)時期にわかる事よ。」パチンっ♪謎の女が指を鳴らすと‥黒い影が現れ‥姉を気絶させる。

ワカ「お姉ちゃん‥お姉ちゃん‥大丈夫‥やだ連れてかないで。」

九条「ワカ‥落ち着くんだ。」

ワカ「落ち着いてなんかいられないよ。あの人なに?」

九条「石井!!?何とかならないか?」

石井「わってるよ。みてろよ。こんな壁すぐに俺がぶっ壊してやるよ。空手部舐めんなよ」

ドドドドッドンッ♪♪♪♪♪♪♪♪

石井「くそぉ‥何でなんだよ。何なんだよこの壁」石井は手から血がでるほど壁を殴ったがビクともしなかった。

??「無駄な努力‥ご苦労さま‥」女はそう言うと‥妙な扉の中にトワを抱えて出ていった。

この一連の騒動は‥生徒集団消失事件として‥この時代で騒がれたが‥やがて同じような事が‥世界各地で起き‥世界は混乱に陥るのであった。それが私と九条が長い長い旅に出掛ける原因を作った918事件の全てである。こんな子供じみた話し今となっては信じる者はいないだろう?だが…私と九条はいくつもの世界線を超えて…このクソみたいな過去を塗り潰した。今から話す物語はそんな過去を改変する為の長い長い冒険の物語である。

第(1話)旅立ちの朝

あの事件の後…京本大我はNOAと言う研究施設に勤めチーフプロデューサー兼課長という役職を得ていた。京本の主な研究テーマはタイムトラベルについてであり。2250年に実用化を目指す世界最初のタイムマシンは…2233年の秋に試験的に運用されて…そのテストパイロッターとして九条達也とワカ・レイヴンを含める数名が選ばれたのである。

吉岡「京本課長‥今日は休まれた方が」

京本「いや‥そういう訳にはいかないんだ」

京本「九条‥実験を始めるぞ」

九条達也「OK‥ワカ始めるぜ」

ワカ「九条さん了解です」

部下1「(90)(95)(100)(110)(120%)到達!!!?限界値突破‥(ZEROONE)間もなく(ZONEモード)に移行します」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

京本「九条‥九条聞こえるか?どうだ?」

九条達也「聞こえてるぜ。失敗かもな。どこだかわからねぇ場所に来ちまったぜ」

ワカ「九条さんここはどこなんでしょうか??」

九条達也「わからねぇが‥特異変動が起きたポイントである事は間違いねぇ筈だ」

システム音「当機は間もなくステルスモードへと移行する」

システム音「繰り返す当機は間もなくステルスモードへと移行する」

ピピッ♪♪♪♪♪♪

京本「ZEROから信号が伝わった。どうやらそこは紀元前7000年頃の失われた都のようだ。ZEROが捉えた情報によると‥この時代において歴史改変の波動をキャッチしたようだ」

九条達也「OK‥原因を探ってみる。」

九条達也「ZERO!!?小型ドローンを排出しろ」

システム音「了解しました。」

ここに来るまでに九条たちは何度もZEROで西暦2220年にタイムトラベルしようとしたができなかった。理由は不明だが‥研究チームによると特殊な磁場の影響でできないという結論に至った。まずこの西暦2220年にタイムトラベルするには‥歪みの生じた時代を全て正常に戻した上で‥試みる必要があるとの事である。つまり‥西暦2220年以外のどこかのタイミングで何らかの変革が起き‥その影響で‥その時代に本来いた筈の人間たちの存在そのものがなかった事となった影響であの集団消失事件は起きた。と研究チームは結論付けたのである。

ニック「ドローンの映像映します」

石井「やけに近未来的ですね?九条さん?」

ワカ「ここほんとに紀元前7000年頃ですか?」ワカがそう言うのも無理はなく…地上には鉄道が通り…空には航空機の様な円盤状の何かが浮遊していたからだ。

九条達也「あまりにも近未来的過ぎる?何があったんだ?」

九条達也「石井‥ちょっくら街の偵察頼んでいいか?」

石井「OK。九条‥」そう言うと‥石井は操舵室を出て行く。

九条達也「ZERO‥小型飛行船の準備だ。」

システム音「了解しました。」

システム音「間もなく小型飛行船排出します。乗組員は衝撃に備えて下さい!!?」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ニック「艦長‥ドローンに不審な男の映像をとらえました」

九条達也「映せ。」九条がそう言うと‥モニターに不審な男の姿が映った。

ワカ「この時代の人じゃありませんね?いつの時代でしょーか?」

九条達也「この男の衣服を解析しろ」

システム音「解析中‥解析中‥」

ピピッ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

システム音「エラー‥該当データなし」

ワカ「エラー?どういうことでしょうか?」

九条達也「なーに。簡単な事さ。こいつは俺らより先の未来から来た男って事さ。」

ワカ「なるほど!!?」

九条達也「ニック‥小型ドローンにその男を追尾させろ」

ニック「了解しました。」

その頃…街に降り立った石井は呆気に取られていた。街では聞いたこともない言語や文字…看板が入り乱れ…とある1人の男の銅像がデカデカと飾られていたからだ。

石井「何なんだよ?ここ?」ふと石井は街の入口に目を向ける。するとそこにはこう書かれていた。

【「ψoεUγoοo「αaξoμaλUεe」εe】そう書かれた文字は現代のどの文明の文字でも無かった。

石井「ロゼ!!?文字の解析を頼めるか?」

システム音「かしこまりました」

ピピっ♪♪♪♪♪♪

システム音「わかりません…該当データなし」

石井「ちっ面倒くせぇな?」石井はそう言うと…タバコに火を付けようとする。辺りを見渡してみると街を走る車と思われる乗り物は空を舞い…道行く人たちは見たこともない衣服を身に纏っている。

とても紀元前7000年頃とは思えないその風景に石井はただ困惑していた。

石井「くそっ何なんだ?この街」石井が苛立っていると…見慣れない男が近付いてきて声を掛ける
   
??「φaφa゛οeaφa?」

??「γoγoνe゛πaρbσUκbνeβbξU?」

石井「はぁ?何言ってんだ?てめぇやんのかごらぁ」石井がそう叫んだその時だったワカから通信が入る。

ザザザァーーーー

ワカ「石井さん困りますよ!?問題ごとを起こさないで下さい!!?」

石井「そうは言ってもおめぇこいつ何言ってっか?わかんねぇーよ!!?」

ワカ「身振り手振りでもいいから何か相手に語り掛けて下さい」

石井「ちっ!!しょうがねぇなあ?」

石井「良いか?よく聞けよ!!?」

(ここはどこだ?てめぇは何もんだ?)石井は身振り手振りで一生懸命そう伝えようとする。

??「πaρbσUβb(ζU)νeξUφa゛?」

??「γoαoθoξoγoβa?」謎の男はそう呟くと…襟元にある機械で何かを呟く。

数分後…男の元に数人の男が現れると男たちの肩を叩いて何かを呟いてその場を立ち去る?

石井「ちょっ!!!?おいっ待てよ!!?」

?「ふっふふふ(笑)その言葉を聞いたのは何年ぶりでしょうね?」

石井「あん?」

?「おっとこれは申し遅れました!!?私はこのATLASの管理を任されているスコットクランテと申します。以後お見知り起きを…」

石井「何だ?てめぇ?言葉わかんのか?」

スコット「えぇっ(笑)少しは…?ですが?」

スコット「本日は何用で我が主の都へ参られたのですか?」

石井「別に何用って訳でもねぇんだが?」

スコット「見たところあなたは…隣町のネルソラから参られたご様子?」

石井「ちょちょっと…観光気分で寄っただけさ!!?」

スコット「そうですか?ではごゆるりとお楽しみ下さい(笑)」

スコット「そうだ!!?この街にいる間これを付けられるのが宜しいでしょう?」そう言うと…スコットはとある機械を石井に手渡す。

石井「あん?なんでぃ?こりゃ?」

スコット「お気になさらずほんのアクセサリー代わりの様なものですよ(笑)」

ワカ「九条さん石井さん何とか街に入れたみたいですよ?」

九条達也「さっきの入り方だと何か怪しいな?」

九条達也「一人だけ俺らの言語がわかるやつがいるっていうのも引っ掛かるし」

九条達也「ニック…船をあの街の上空に止めてくれ」

ニック「了解です」

カチャカチャカチャカチャっ

??「九条?この街の上空から異常なN粒子反応が出ている」

九条達也「本当か?JIN?」

JIN「あぁ!!!?これを見てくれ!!!?」

JIN「N粒子浮遊量が異常だ」

JIN「通常時の10倍の濃度が凝縮されてる」

??「九条こっちも見てよ…この辺一帯の地形を組まなく調べた結果…人の手によって作られた人工都市がいくつも存在する事がわかったんだ」

九条達也「いつからこんなことになったんだ?」

??「わからない…ただ文明のレベルから考えてここ1000年以内で急激に科学技術が発展したのは確かだろうね?」

九条達也「この街の歴史を探ってみる必要があるな?」

ワカ「九条さん言語の問題はどうするんですか?」

JIN「その件についてだけど?僕にいい考えがあるんだ」

九条達也「何か秘策があるのか?」

JIN「あぁ!!?1つ任せてみてくれないか?」

それから数十分後…石井はワカの指示で街の図書館と思われる建物の中で分厚い本とにらめっこしていた。

石井「ぬっうう…う」

石井「だぁ~わかんねぇ!!!?」

石井「くそっ!!?」石井がそう呟いた直後にワカから通信が入る。

ザザザァーーー

ワカ「石井さん諦めないで下さい」

石井「そうは言ってもこんな本読めねぇーよ!!?」

ワカ「読む気がないからそうなるんですよ!!?」

ワカ「もっと本をよく見て下さいっ!!?次元が揺らいだ原因の手掛かりがあるはずです」

石井「つってもわかんのは数字ぐらいしかねぇーぜ!!?ワカ?」

ワカ「数字?数字がわかるんですね?」

ワカ「何て?書いてあるんです?」

石井「3258とか?2405とかそんなもんしか読めねぇーよ!!!?」

ワカ「3258?」

JIN「何かの昔話しか何かかもしんねぇーな!?とりあえず石井その本をSEVで撮影してこっちに送ってくれ」

石井「ちっわぁったよ!!?」そう言うと…石井は分厚いを本を1ページ1ページ怪しまれないようにSEVで撮影していく。

ワカ「JINさんどうですか!!?」

JIN「どれどれ!!?」JINがそう呟いた直後に石井から画像が送られてくる。とそこにはこう記されていた。

βaξUιa1000τeτo αoιUιaκbγoαoμeιaβbρb
ιaθbιa゛θb ιa゛θoνbφa(ζU)φa.
ιaθbιa゛θbβaγoαoψbνeζUαoξoνbνe゛σU
ωeτoμeζUκbηaφaφaχUηaρbψbμaβa
(ζU)νeβbφaδU゛οo゛χUσUηaξoκeαaωe゛
φa.νeτoκb(ψo)εU8τeτo3ιa゛ζUαoγoξoφa゛

ワカ「何なんでしょうか?これ?」

JIN「ギリシャ文字に似てるな?」

JIN「石井がわからねぇのも無理はねぇ?」

JIN「ちっと文字配列を解析してみるか?」そう言うと…JINは文字解析をし始める。

カチャカチャカチャカチャっ♪♪♪♪

ワカ「わかりそうですか?JINさん」

JIN「さぁ!?今の所は何とも?」

JIN「ただ文章を見てる限り法則性は見受けられる」

JIN「これが何を意味するかは今の所わからないが…重要なキーワードであることだけは確かだろう?」

ワカ「ふぅーん?そうなんですね?」

九条達也「あっはは(笑)JINそう焦らなくて良いよ」

九条達也「ニックさっき石井のSEVから拾った会話の音声は録音できてるか?」

ニック「勿論です!!?」

九条達也「なら時間の問題だな?」 

九条達也「任せたぞ2人とも」

ニック「任せて下さいよ艦長!!!?」

ニック「なぁ?JIN?」

JIN「うるせぇーよ!!!?」

その頃…時を渡る船に乗る少年は目的地に到着する

アナウンス「次は西暦3258年‥西暦3258年」

青年「ここだ。」

?「兄ちゃんもここで降りるのかい?奇遇だね?」

青年「‥??」

?「ん?俺は‥レナードってもんだよろしくな」

青年「よろしく」

レナード「青年名前は?」

青年「ウォルト‥ウォルト・ディアス」

レナード「ウォルトか?兄ちゃんはここに何しに来たんだい?」

ウォルト「父親に会いに‥」

レナード「おお??そうかい?会えるといいね。じゃ俺はこれで失礼するよ。たっしゃでな」そう言うと‥レナードは足早にその場を後にした。

駅員「切符を拝見します」ウォルトはそう言われ駅の改札口で駅員に切符を見せた。駅員はウォルトが手渡した切符に印を押し‥ウォルトに再び切符を返すと一言こう告げる。

駅員「良い旅を(笑)!!?」その言葉を聞いたウォルトは足早にその場を後にする。

??「やっほー皆宜しく!!?ボクはこの駅のマスコットキャラクターのラビだよ」


ラビ「この西暦3258年は旧対戦が終わった平和な世界。当時を生きた人々はこの世界をユートピアと言ったんだ」

ラビ「ちなみにある程度の電子機器は使用可能だけど西暦3258年以降に開発される‥電子機器は全て持ち込みできないからその点だけは注意してね(笑)!!!!?」


ラビ「もしもし違法所持が発覚した場合は‥ただちにタイムパトロールに通報するから絶対やっちゃ駄目だぞ(笑)!!!?」

ラビ「そいじゃ!!?夢のある…ミラクルワールドを堪能していってねっ(笑)!!!?」

ラビ「バァイバァーイっ!!!!(笑)?」

第(2話)レナードとウォッカ

数十分後…ウォルトと同じ駅で降りたレナードという男はウォッカという男と街の路地裏にあるSM店へとやって来ていた。

レナード「兄貴…ここですよココ」

ウォッカ「そこか?」

??「ウォッカさん遅いですよ。待ちくたびれました」

ウォッカ「いろいろあってな。イーサン奴はどこにいる?」

イーサン「奴なら今…S嬢にしごかれてる最中ですよ」

ウォッカ「そうか。なら仕事に取り掛かろう」

イーサン「了解っす。アリサ…アリサ。聞こえるかい?」イーサンは自身につけてる機械からS嬢アリサの耳につけてる特殊な機械に通信した。

アリサ「あれ?この声オーナーじゃないですか?どうしたんです?珍しい?」

イーサン「いろいろあってな。それより今…マユミにしごかれてる客いるだろ?」

アリサ「はい。」

イーサン「じゃあ…今からマユミの側に言って耳元で俺の指示を伝えてくれ」

アリサ「わかりました」

マユミ「フフフ(笑)オナニーしなさい」

男「はい。先生」

目隠しされた男はマユミに言われるままに目の前でオナニーし始める。

マユミ「駄目ね。そんなんじゃ受からないわよ」マユミはそう言うと手に持ってるムチで男を叩く。

男「ひっすいません。先生」

とそこに…こっそりアリサが現れ…マユミにある事を伝える。

マユミ「OK。わかったわ。今からある器具を取ってくるからそこでジッとしてなさい」

男「はい」

マユミはそう言うと奥からある特殊な器具を持ってきた。

マユミ「これを手に持ちなさい」そう言うとマユミは特殊な器具を男に持たせる。

男「はい」

マユミ「良い子ね?」マユミが客に器具を持たせたのを確認するとウォッカとレナードがマユミたちの前に現れた。

レナード「お楽しみのとこ悪いが失礼させてもらうぜ」

男「何だ!!?お前たちはココはオレとマユミ様だけの空間だぞ」

ウォッカ「そう言うな。オレの声を忘れたのか?」

男「ひっそその声はウォッカさん」

ウォッカ「おっとっ危うく手を滑らせるなよ。何せ今お前が手に持ってる器具を離したら…お前のベイビーはあの世行きだからな」

男「な!!?何しに来たんですか?」

レナード「何しにもクソもてめぇらが隠したブツの在処を聞きに来たに決まってんだろ?」レナードはそう言うと男の陰茎に銃口を突き付けた。

ウォッカ「吐け。ブツはどこにある?」

男「そ…それは」

ウォッカ「言えねぇのか?」そう言うとウォッカは手に持ってる機械のボタンを押す。次の瞬間男が手に持ってる器具から電流が流れ始めた。

男「ぐあああぁぁがはぁ」男はあまりの激痛に器具を落としかけたがすかさずウォッカはスイッチを止める。

ウォッカ「レナード。奴が器具を離せねぇように固定しろ」

レナード「あいよ」そう言うとレナードは落ちてたロープで男と器具をぐるぐる巻きにして外れないようにした。ぐるぐる巻きにしてる最中…男の陰茎に器具の刃の部分が触れる。

レナード「おっとわりぃな」

ウォッカ「わかってると思うがそのロープが電流で焼き切れた瞬間てめぇのベイビーはお陀仏になる」

レナード「とっとと吐いちまえよ。じゃねえとお前さん死ぬぜ」

男「………」男は暫く黙り込み答える。

男「‥知らない。」

ウォッカ「嘘は良くねぇーぜ」そう言うとウオッカは再び電流を流し始める。

男「ぐぁあああがはぁ…本当だ。本当に知らないんだ」

ウォッカ「どうやらお仕置きが足りねぇよーだ。」そう言うとウォッカは電流をさらに強める。ローブはみるみる溶け始める。

男「ぐぁああああがはぁ…」

ウォッカ「たくっ強情な奴だぜ。レナード」そう言うとウォッカは電流を止めた。

レナード「あいよ。」レナードは男が持ってた器具を男から奪うと…男の陰茎に器具の刃の部分をピタッとあてると薄皮を切った。途端に男の陰茎からポタっポタッと血が流れ始める。


ウォッカ「今から5秒数える。5秒以内にブツの在り処を吐けねえ場合はてめえのベイビーを切り落とす。いいな」

ウォッカ「5…4…3…」

男「待て。待て。わかった。言う。俺が知ってる情報なら教える。だからそれだけは辞めてくれ」

そう言うと男はブツの在り処の情報について喋り始めた。

男「ブツは西暦2035年にある。俺が知ってる情報はそれだけだ」

ウォッカ「本当だろうな?」

男「本当だ。本当に俺が知ってるのはそれだけだ」

レナード「兄貴…どうやらコイツ嘘は言ってねえみたいですぜ」

ウォッカ「良いだろう。今回は見逃してやる」そう言うとウォッカとレナードはその場を後にした。

第(3話)「N粒子」個体名X0462」

その頃…紀元前7000年頃の世界にいるワカ・レイヴンたちは…次元の揺らぎを感知していた。

ピィーピィーピィー♪♪♪♪♪♪♪♪♪

システム音「緊急警報!!緊急警報!!」

システム音「N粒子濃度が急上昇します」

システム音「艦内にいる全ての隊員は衝撃に備えて下さい」

ワカ「ちょ!!?なに?」

??「わかんないわ!!とにかくこの場を乗り切るしかないわ!!?」

九条達也「ニック!!ニスティライザを起動しろ」

ニック「了解!!?艦長」

ワカ「ニスティライザ起動!!?」

ニック「ニスティ起動まで5秒前」

ニック「(5)(4)(3)(2)(1)」

ニック「ニスティライザシステム起動」

ワカ「システム起動しました!!?」

ワカ「エネルギー充填まで3秒前」

ワカ「(3)(2)(1)」

ワカ「エネルギー展開!!!?衝撃波来ます!!?」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ドォーン

九条達也「くそっ!!?モニターの一部がやられたか?」

九条達也「すぐに復旧させろ」

ワカ「了解しました!!?」

カチャカチャカチャカチャっ

??「艦長大変です!!!?隊員番号00125「石井勝久」の反応がロストしました!!?」

九条達也「何だって!!!?ニック今すぐ原因を調べろ!!?」

ニック「了解しました!!?」

ニック「システムオールグリーン隊員番号00125の探索を開始します」

ワカ「モニター復旧します」

九条達也「何だ…これは」九条がそう呟いた先で目にしたものは…雪で覆われた広大な地表の上に聳え立った巨大な建造物の姿であった。

九条達也「すぐに場所を特定するんだ」

ワカ「わかりました」

カチャカチャカチャカチャ

ニック「レーダー探索範囲拡大!!?100、200、300Kmまで拡張!!?」

ニック「隊員番号00125…依然として反応がありません」

九条達也「くそっ何処に行ったんだ?石井は!!?」

ワカ「場所の特定ができました!!?」

ワカ「どうやらここは私たちが元いた世界から3000年進んだ先の世界の様です!!?」

JIN「それだけじゃないぜ!!?九条!!?」

JIN「こことさっき俺等がいた世界との間に同じ波動を持つN粒子反応を検知した!!?」

JIN「個体名「X0462」N粒子の中でも特異な性質を持ってる粒子でその全容は未だにわかっていないとされるしろもんだ!!?」

ピィーピィーピィーピィーっ♪♪♪♪♪♪♪

システム音「右舷前方より高出力のエネルギー反応あり…システム自動回避モードに移行します」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ドォーンっ

九条達也「くそっ!!?」

ワカ「右艦隊部損傷」

ワカ「出力20%低下」

九条達也「小型ドローンを排出しろ」

ワカ「ドローンを排出します」

九条達也「プランδに移行する」

九条達也「オペレーションネスティダンテ始動」

ワカ「オペレーションネスティダンテ始動」

ワカ「ワープシステム起動!!?」

ワカ「ワープ開始まで3秒前」

ワカ「3」

ワカ「2」

ワカ「1」

ワカ「ワープします!!?衝撃に備えて下さい!!?」

その頃…西暦3258年のとある遺跡の中では一人の少女が動き出していた。少女の名前はルナ!!?ウォルトという少年が降りたユートピアの住人であり…ユグドラシルという時の神樹の力に魅了された者である。

彼女がいる場所はフェルミナ遺跡と呼ばれる所で西暦2700年代初頭…世界戦争末期の時代に造られたレジスタンスのアジトであり…神樹の力が宿る場所と言われていた。

ルナ「ナビ…レーダーには何か映った?」


ナビ「なんにもねぇーぜ!?」

ルナ「おっかしいなぁ…ここにある筈なのに」

ナビ「ルナの勘違いなんじゃねーの?」

ルナ「そんなことないよ!!?絶対ここにある筈だもん」2人がそんな会話をしながら遺跡内を探索していると不意に後ろからゴゴゴゴぉっという音がする。

ナビ「ん?何の音だ?」

ルナ「てっちょナビ後ろ後ろ!!!?急いで!!?」そう言うと…ルナはナビを抱えて走り始める。ちなみにナビとはルナの家で生活面でのサポートをしている人口AIで…様々な機能の付いたペット型ロボットである。数分後…ルナたちは行き止まりにぶち当たる。

ルナ「やややばいっ!!?どうしよう?」

ルナ「こんなところに行き止まりなんてあったっけ!!?」

ナビ「なんにもねぇーよ!!?MAP上じゃこの先に道があるはずだからな?」

ルナ「どどどうするの!!?」

ナビ「どうするもこーするも突っ切るしかねぇーぜ!!?」ナビはそう言うと…ルナの手からジャンプして空中に浮遊すると…ジェット噴射で壁に向かって爆進して行くっ!!!?

ルナ「ちょ!!?危ないよ!!?」

ナビ「大丈夫さ!!?今に見てな!!?」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ルナ「すり抜けった!!?え!!?どゆこと?」ルナがそう呟いた数秒後…ガシャーンという大きな音と共に岩が砕け散る音が遺跡内に響き渡る。

ナビ「なっ!!?オレっちの言った通りだろ!!?」

ルナ「もうお!!調子いいことばっか言って!!?元はと言えばナビがぼっーとしてたからこうなったんだからね!!!?」

ナビ「わりぃわりぃっ(汗)!!?」

ナビ「それよりルナこれを見てみろよ」ナビがそう言った先には旧大戦時代に使われていた文字が記されており…いかにもな雰囲気を醸し出していた。

ナビ「すげぇな?滅多にお目にかかれるもんじゃないぜ」そう言うと…ナビは目を光らせながら文字を解読していく。

ルナ「これが何?どうでもいいよ!!?」ルナがそう言った先にはこう書かれていた。

βaξUιa ιUιaκbαoγoξo ιaθbιa゛θbβa
θbιaβbαo ψbρb θoνbφa(ζU)φa.
οoγoνe゛βa ψoξUαoφUεUυaθbιa゛
υbνbρbθoθoρaοeνeθoνbκbτoωe゛ζUιa゛
οoμaσU κbβaβbκbνeβbφa

ルナ「てゆーか?何が書かれてんの?」

ナビ「んなこともわかんねぇのか?」

??「遥か昔の事…神々は未開の地に降り立った。そこでは夜の夕闇が霧に覆われており新月が空を支配していた」

ナビ「ん?」

??「後ろからすまないね?それは有名な本の一節さ!!!?」

??「ヴォジャイの書(創世記)にある3章3節」

??「時の神の力を得た冥王ベルゼルガが…過去に渡り神に成り済ましたという伝記でね?古くから伝えられてきた一節なんだ」そう言うと…青年は壁をなぞりながら懐かしむように話す。

ナビ「てめぇ誰なんだよ!!?」

??「僕かい?僕の名はミハエル!!ミハエル・クルム・シューリッヒ。以後お見知り置きを」そう言うと…ミハエルと名乗った青年は帽子を外しルナに軽く頭を下げて…会釈する。

ナビ「で?そのミハエルさんが何のようなんでい?」

ミハエル「色々あってね?僕もここにとあることを調査しに来たのさ!!?」その時だった不意に後ろから声が響くっ!!!?

??「いたぁ!!?この泥棒猫!!?私のディスティサーチャー返しなさいよ!!?」

ナビ「!!?やべっなななんの事でい?お嬢ちゃん?」

??「なんの事?じゃないわよ!!?あれがなくて私大変だったんだからね?」

ルナ「ナビぃ?どうゆうこと?」

ナビ「あっはは(汗)っ!!!?これには深い事情があってだなぁ?」

??「深い事情って何よ!!?」

ナビ「そっ…それは!!!?」その時だったミハエルという男に通信が入る。

ザザザザァァァーーー

?「こちら参番隊所属キャッスル・スターリン」

キャッスル「間もなく中継予定ポイントに到着する」

ミハエル「OKキャッスルくれぐれも怪我だけはしないようにね?」

キャッスル「心得ている…」キャッスルという男はそう言うと…通信を切るっ。

第(4話)アンドロイド型人口AIドローン

その頃…3000年後の世界に飛ばされたJINたちは…「船」を補修する為に雪で覆われた大地に不時着していた。地表の温度は-20℃を下回り…ここが何処かもわから無かった。

ニックス「JIN!!?何かわかったか?」

JIN「いんや!!?なんにも?ただ1つ言えることは…ここが未来で俺たちはピンチって事だ!!!?」

ニックス「へっ間違いねぇ!!?」

カチャカチャカチャカチャっ♪♪♪♪♪♪♪

ミア「艦長!!!?先程放ったドローンの映像が出ます。」隊員がそう言い終えると…モニターの映像が切り替わり…内部の様子が映される。


九条達也「N2は上手く人に馴染めているな?」

ニックス「ですね?」ちなみにN2とは探査型パペットドローンと言いアンドロイド型人口AIドローンの1種で通常時は普通のドローンと何ら変わりの無いフォルムをしているが変形することで人のような姿になれるドローンである。


九条達也「ニックス映像を拡大して音声を拾え!!?」

ニックス「かしこまりました艦長!!?」

ザザザザァァァーーーー

??「こらお前!!?そこで何をしている?」

N2「俺のこと?」

??「お前以外に誰がいる?というか?見慣れない服を着ているな?何処の者だ?」

N2「わからない…!!ただ気付いたらここにいたんだ…」

??「わからないだぁ?」

??「怪しい奴だな?」

ニックス「艦長N2が大変ですよ?どうするんですか?」

九条達也「森川!!?準備はできてるな?」

森川「できてますよ艦長!!?」

九条達也「NSR起動!!?」

ワカ「NSRシステム起動」

ワカ「システム起動まで3秒前」

ワカ「3」

ワカ「2」

ワカ「1」

ワカ「システム起動!!?オールグリーン!!?」

ワカ「隊員番号00126森川スバルとN2のシンクロ率90%に到達!!!同期します!!?」

ワカ「同期成功!!?シンクロ率尚も上昇中!!?」

九条達也「よし!!!森川今から俺の指示通りに動いてくれ!!?」

ザザザザァァァーーー

森川「了解しました!!艦長!!?」

数十分後…無事に敵の目を欺けた森川は施設内を探索していた。施設の中はどこかの研究所と言った感じの造りをしておりいかにもと言った感じであった。

九条達也「森川?中の様子はどうだ?」

森川「怪しい臭いだらけっすね?」

森川「まず…入って右手の部屋には人間が冷凍保存されています」

森川「これだけなら何てことは無い話しですが…驚いたのは人間と一緒にみたこともない生物まで中に入っている事です」

森川「何かの実験の跡とも?とれますが…真意の程は詳しく調べてみないとわかりません」

九条達也「なるほど?わかった引き続き施設の監視を頼む」

森川「アイアイサー!!!?」森川がそう答えたのを確認するとJINが口を開く。

JIN「九条!!?これがさっき森川から届いたデータだ!!?」

カチャカチャカチャカチャ

JIN「これを見てくれ!?中に入ってる謎の生命体の遺伝子サンプルをデータ化して暗号化したもんだ」

JIN「これによると…人間と恐竜を組み合わせた生命体であるとの情報が明示されているが…どうやらそれだけじゃないらしい」

九条達也「どういうことだ?」

JIN「そのまんまの意味さ!!?」そう言うと…JINは九条の前に備え付けられた機械にデータを転送する。

ニックス「隊長!?それだけじゃないっすよ!!?」

ニックス「データによると古代文明が残した謎の兵器があるみたいっすね?」

九条達也「いつに造られた物かわかるか?」

ニックス「えっとですねぇ?ちょっと待ってて下さいよ!!?兵器が造られたのは大体7600年前みたいです。」

ニックス「あっそうだ!!?隊長!!?紀元前7000年頃に残しておいたドローンのデータが転送されてきましたよ!!?」

九条達也「本当か?」

ニックス「はい!!?人口AIに残されたデータによるとドローンは現在…石井のふりをして牢獄に投獄されているみたいです」

ニックス「こちらをご覧下さい!!?」

ニックス「場所はさっきいた街の南西にある施設の様です…見張りは常時数名いて…中にはその他数名の受刑者がいるようです」

ニックス「どうやらN4はここで30年暮らしているみたいですね?」

九条達也「なるほど?中の様子はみれるか?」

ニックス「ちょっと待ってて下さいね!!?今すぐ中の様子をモニターに映します」

カチャカチャカチャカチャっ!!!?

紀元前7000年頃…遥か昔海底に沈んだとされる(都)ATLASの牢獄「アルミナ」の中。人口AI型ドローン試作4号機…通称「N4」は受刑者の顔や声…話し方などのデータを保存しつつ静かにその動向を監視していた。

??「おいっリックス?聞いたかよあの話し?」 

リックス「何の話しだよ?」

??「1人だけ言葉もわからねぇ馬鹿がいるみたいだぜ!!?」

リックス「何だそのことかよ?それがどうしたんだよ?」

??「なぁ?ちっと俺等でからかってやろうぜ!!?」

リックス「辞めとけよ!!!?可哀想だろ!!!?」

??「ちげぇねぇ!!!?がっははははっ(笑)!!?」受刑者たちのそんな会話を聞きながらN4は静かに確実に学習していた。くしくも九条たちが未来にタイムトラベルした事でこの時代に取り残された人口AI型試作4号機「N4」は石井に成り済まし「30年」という長い時間を牢獄で暮す事になった。

30年間「奴隷」として生きたドローンは1日15時間という長時間労働に耐えながら…確実に進化していた。N4は受刑者一人ひとりの喋り方…声…などにいたる音声データを詳しく解析し…言語を習得するまでに至っていたからだ。また若い受刑者から…時折話を聞いてはこの時代の歴史を学んでいた。

見た目に関しては…偽装ホロ機能を使い人間の目を欺いていた。偽装ホロ機能とは…ホログラムを応用した技術で…ロボットやアンドロイド等の機械に人間のホロを被せる事で…人の目を欺き潜入するために造られた機能でありこの技術の登場で2100年代以降の全てのドローンにその機能が付けられたのである。その為…他の受刑者の目にはN4は年老いた初老の男にしか見えていない。


N4「おいっ若いの?わしは言葉がわからぬほど耄碌しとらんわ!!?」N4はそう言うと…受刑者を睨み付ける。

??「何だよ!?爺さん俺等の会話わかってたのかよ?」

N4「当たり前じゃ…!!?わしは30年この監獄で暮らすいわばお前さんたちの先輩じゃぞ!!?もっと丁重に扱わんかい!!?」

??「ちっしゃあねぇなぁ…?ちょっとだけだぜ!!?ジジイ!!?」男はそう言うとバツが悪そうな顔をする。

その時だった…ふいにガチャっという音がしたかと思うと…監獄内に声が響き渡る。

?「石井!!?外に出ろ!!?面会の時間だ!!?」

N4「面会?はて?誰だったかの?」

?「てめぇ娘の顔も覚えてねぇのか!?毎日毎日お前に会いに午後の18時きっかりに来てるだろ!!?」

N4「ふぉっふぉっふぉ(笑)!!!?そうじゃったな?」そう言うと(N4)は看守に連れられてその場を後にしていく。

数十分後…時の牢獄「アルミナ」の面会室…。

??「父さん!!!?またその服を着ているのね?」

N4「あぁ…!!!?それより何だ?」

??「何だじゃないわよ!!?」2機のアンドロイド型人口AIドローンはそう話しながら…母艦である「ZERO」にそうして信号を送り続けていた。

ニック「艦長!!!?N4とN6の調子は上々の様ですね?」

九条達也「みたいだな?」

JIN「九条!!?N4のお陰でいい事がわかったぜ!!?」そう言うと…JINはN4から送られてきた古代都市ATLASで使われている文字についてのデータを送信する。

JIN「こいつぁ…今N4たちが暮らしてる世界の言語と俺たちの言語を照らし合わせた票だ」

JIN「例えば…「good morning」であれば「θoβaψoεU」と変換し」

JIN「Hello」であれば「γoτoρbψbβa」と変換するようだ!!?」

九条達也「となると…あれができるな?ニック!!!?」

カチャカチャカチャカチャ

ニック「既にやってますよ館長!!?」そう言うと…ニックは送られてきたデータを船に搭載してある全てのアンドロイド型人口AIドローンに送信していく。

ワカ「九条さん!!!?船の補修が85%完了致しました」

ワカ「システム通常運行モードに移行できます」

九条達也「よしっ!!!?「ZEROONE」発信準備!!?」

ワカ「「ZEROONE」発信準備に入ります!!!?」

ワカ「システムオールOK」

ワカ「ZEROONE航行モードへと移行します」

ワカ「フルドライブエンジン始動」

ワカ「エンジン点火まで3秒前!!?」

ワカ「(3)(2)(1)」

ワカ「エンジン点火」

ワカ「ZEROONE発信します!!!?」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

九条達也「ニック!!!?ドローンから送られてきたデータを元に再度タイムトラベルの準備に入る!!!?」
 
九条達也「パラライザシステム起動!!?」

ワカ「パラライザシステム起動」

ワカ「システム起動まで3秒前」

ワカ「(3)(2)(1)」

ワカ「ワープ準備に入ります!!!?全ての乗組員は衝撃に備えて下さい!!!?」

その頃…ルナたちはフェルミナ遺跡12階層にある…アカシックゾーンに居た。このアカシックゾーンには移動図書館への入口があるとされており…様々な石板が存在し所々に本の切れ端に書かれた謎の文章が散在している。

アカシックゾーンにて気を付けなければいけない事は3つあり…1つはゾーン内に浮遊する本の切れ端を持ち帰ってはならない事。2つ目は定期的に発生するハリケーンに巻き込まれない事。そして3つ目はそのハリケーンの中に散在する本の切れ端に触れてはならない事とされており…触れた者は…皆尽くこの世界から消失している。と言う。ルナはそんなことが書かれたMAP地図を見ながらナビにこう問い掛ける。

ルナ「ねぇ!?ナビ?」

ナビ「ん?どうしたんでい?」

ルナ「本の切れ端には何が書いてあるの?」

ナビ「さぁなぁ?いろいろだよ!!?」

ナビ「原初の時代の歴史とか…未来の事とかな?」

ルナ「未来の事まで書かれてんの?」

ナビ「まぁなぁ?この12階層はアカシックゾーンって言われてな?」

ナビ「ゾーン内に浮遊する本の切れ端には原初の時代から現在…そして未来に至るまでの全てが記録されてるらしいぜ」

ナビ「まっほんとか嘘かわかんねぇけど?」

??「んなの嘘に決まってるでしょ!!?それより私のジェスティーサーチャー返しなさいよ!!!?」

ルナ「そうだよ!!ナビ!!みゆちゃんに早く返しな!!?」

ナビ「だから…何処にやったかわかんねぇんだって(汗)!!!?」

みゆ「ほんとなのそれぇ?」

ナビ「ほんとだって!!!?」

?「てめぇ等んな話しどうでもいいから早く先に進もうぜ!!!?」

みゆ「うっるさいわねぇぎし!!?あんたが仕切んじゃないわよ!!?」

ぎし「はぁ?何言ってんだよ?そのジェスティ何とかの話しでそいつと揉めてたら中々先に進めねぇだろうが!!!?」

みゆ「あんたわかってんの?あの中にうちらの大切なデータが入ってんのよ!!!?」

ぎし「わぁってるよ!!!?んなこと!!?けど本人が何処にやったかわかんねぇってつってんだからしょうがねぇだろ!!!?」

古代文字講座

古代アトラス語


あ い う え お 
αa βb εU ηe θo
 
か き く け こ 
ιa υb χU ωe γo

さ し す せ そ 
δa κb λU μe οo

た ち つ て と
φa ψb ζU νe ξo

な に ぬ ね の  
πa ρb σU τe αo

は ひ ふ へ ほ
βa γb δU εe ζo

ま み む め も
ηa θb ιU κe λo

ら り る れ ろ
μa νb ξU οe πo

わ を ん や ゆ よ
ρa σU τo υa φU ψo

はるか むかしのこと かみがみ は
βaξUιa ιUιaκbαoγoξo ιaθbιa゛θbβa
みかいの ち に おり た った 
θbιaβbαo ψbρb θoνbφa(ζU)φa.
そこで は よるの ゆうやみ が
οoγoνe゛βa ψoξUαoφUεUυaθbιa゛
きりに おおわれておりしん げつ が
υbνbρbθoθoρaοeνeθoνbκbτoωe゛ζUιa゛
そらを しはいして いた
οoμaσU κbβaβbκbνeβbφa


はるか1000ねん のむかしこのせかいに
βaξUιa1000τeτo αoιUιaκbγoαoμeιaβbρb
かみ がみ が おり た った 
ιaθbιa゛θb ιa゛θoνbφa(ζU)φa.
かみ がみはこのちてつ のとりで を
ιaθbιa゛θbβaγoαoψbνeζUαoξoνbνe゛σU
けんせつし またたくま にちら ば
ωeτoμeζUκbηaφaφaχUηaρbψbμaβa゛
 っ ていたぶ  ぞ くをまとめ あ
(ζU)νeβbφaδU゛οo゛χUσUηaξoκeαa
げ た てんし ょ う8ねん 3がつ のこと
ωe゛φa.νeτoκb(ψo)εU8τeτo3ιa゛ζUαoγoξo

φa゛

※ボクが作った言語なので実在する文字ではありません。

アルペジオ(生徒集団消失編)

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  • ミステリー
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  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-04-13

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

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  1. プロローグ
  2. 第(1話)旅立ちの朝
  3. 第(2話)レナードとウォッカ
  4. 第(3話)「N粒子」個体名X0462」
  5. 第(4話)アンドロイド型人口AIドローン
  6. 古代文字講座