あらずじ:再び八津代への侵攻を始めた刈奈羅の別所沓塵。八津代の主、出海浪親は隣国の喜林義郎との同盟によって対抗しようとしますが、断られてしまいます。そこで戦でケガをした少女の絵を撒いて、人々の心に訴えることにしたのでした。
木更津剣客集団、義勇隊。幕府陸軍、撒兵隊(さっぺいたい)。将軍家の劣勢を挽回すべく房総半島に割拠した徳川義軍府。彼等は何を思い、いかに戦ったのか。時勢の風が吹きつける江戸湾岸に、戦いの旗がひるがえる。市川・船橋戦争、五井・姉ヶ崎戦争、横田戦争へと突き進んだ名もなき群像の青春録。 語られなかった幕末史が、壮大な叙事詩となってよみがえる。絶賛連載中!
ルクセンブルクの国境沿い。ナイアガラの滝の上。ピラミッドの中で死ぬ。そんな夢現はかつて賞味期限が切れていた。
あの冬の日に終わってた それは神様だったから 全能に眠るのも 全知に目覚めるのも あの日、クライマックス それでも生きろ
あらすじ:出海浪親の作ったビラに呼応して兵に志願した少年、園。彼はその生まれの良さ故に最前線に送られてしまいます。
出海浪親の送った同盟の使者は、古実鳴の喜林義郎のもとに到着しました。一方八津代では、浪親の執事である川照見盛継が志願してきた園の処遇を考えています。
刹那に永遠が内在するなら、あの冬の日にもう物語は終わっていたんだ。 ここに涅槃文学を記す。最期の言葉が、始まりの色香が、誰にも解らない答えへと繋がる。
世界で唯一の愛は、決してこの世では手に入れられないもの…。 たとえそうだとしても…わたしはあなたから目を離すことは出来ない…。たとえそのためにあなたと闘うことになったとしても、わたしは決して後悔はしないから…。
大国、刈奈羅の侵攻に備えるため、八津代国の主である出海浪親は、刈奈羅との戦で犠牲になった少女の絵を刷って国中に配りました。その絵を見たことが、村に住む二人の少年の運命を大きく変えることになります。今回登場するさちと冬彦は、20と22でも登場しています。
39枚。修正20220524。『実話・呉に生まれて』のサイドストーリー。ほぼ実話。戦後、北海道の僻地に入植して、懸命に生きている大野海。ある日、ロシア人のナターシャとであい、お互いに心ひかれるが、海は妻子ある身。いちどはあきらめて、ちがう男と結婚しようとする彼女だが……。
51枚。修正20250221。満州で終戦をむかえた母の実話。小学生低学年の女の子が、千キロもの道を歩いて生き延びる。兄の話を足しました。あと、所々修正も。
「あなたが残るなら、果穂子は百年も、千年も、永遠にまでいきませう──」 司書として働く六花はある日、図書館の大机の裏にびっしり日記が書いてあるのを発見する。その日記の秘密を紐解くとき、ある少女の一生と、命を賭けた美しい仕掛けが動き出す。
あらすじ:別所に対抗するため、出海浪親は同盟の使者を古実鳴に送りました。使者の帰りを待つあいだ城下を歩いていた彼は、戦で親を亡くし片目を失った少女を見つけます。
アレックスに触れられるたびに私の心は乱れていく…。魔性の美しさを誇る”ホーク”はきっと私を手に入れたら最後、離れていくに違いない…。だって私は娼婦だから…。どんなに想っていても混血の私が英国貴族のましてや公爵夫人になどなれるわけがない…。