フリーライターの男は仕事で福岡を訪れる。 満員電車の地下鉄から降りると、降車に手間取る女性を助けてあげることに。 礼を言う小柄で美しい彼女に、男は心惹かれていく。 仕事を片付け、福岡の街を散策し終えて乗車した地下鉄で、男は運命の再開を果たすのだった――
主人公、十倍陽(とべ あきら)は兄のスペースシャトル事故を目の当たりにして以来、宇宙への憧れを捨ててしまう。 陽の住む同じマンションで偶然にも出会った盲目の女性、水鳥川栞(みどりかわ しおり)をきっかけに、陽は兄の背中を見つめ直そうとしていた。 しかし思うように心理は働かず、悩みあぐねている最中に栞の開眼手術の話を聞いてしまう。 彼女が不安の種を撒き散らしたことで、陽は自分が追うべき夢ともう一度向き合おうと決心するのだった。
文芸とは、文学と芸術の意味である。 よって、文芸部とはなにも文学に関する活動だけを行う訳ではない。 絵画や音楽など。およそ芸術と呼べるすべてのものに関する活動であれば、何をやってもいい部活なのだ。 (文芸部紹介文より一部抜粋)
西暦2070年――脳を接続してプレイするゲームハード「アウターワールド」。戦争からセックスまで、どんな事でも仮想体験できるこのゲームに、世界は熱狂していた。一方、そんな流行にも背を向けていたヒキコモリの少年クロセ。半身不随、学校にも通えない。誰ともコミュニケーションをとれない……だがそんな彼も、唯一心を許せていた祖父の死をきっかけに、この危険なゲームワールドに飛び込むことんだ! 彼を待受けるのは狂気に犯されたプレイヤー達、世界を巻き込む巨大な巨大な陰謀――そしてOSを名乗る、謎の美少女だった…!