【散文詩集】 [僕は詩人だ] [夢] [淋しき自罰と失墜(韻文詩「我と我が淋しさを磨く者」)] [青き血] [二重疾患] [殺意] [茫漠と赫奕] [憂鬱をおくれ] [銀の精]
前回までのあらすじ(蟻螂サイド) 妻、穂乃を誘拐された蟻螂は、彼住んでいた山を下り、侍になった。着実に剣の腕を上げ、武道大会で優勝する蟻螂。そして、初陣がやってきた。
「日常系バンドを目指す!」 ある学園の音楽サークル。見学でたまたま居合わせた5人がバンドグループを結成した。しかし、個々の方向性の相違、メンバー間の軋轢によって、右往左往しながらの活動になる。 日常系とは、かけ離れたものになっていった。
「私は死んだ」 主人公――颯は、どうやら死んだらしいと気付いた。そこは、果てしない海洋の上にポツリと浮かぶ孤島であった。 なんで死んだのかわからない。だが、自殺ではなかったはずだ。 そう思案するうち、いくつかの夏の記憶が脳裏によぎった。 ――ほんとうは、なにも忘れてなんかいない。