女子高生爪剥ぎ事件。 約一ヶ月前の事だった。あるひとりの女生徒が夜、暗く人通りの少ない帰り道を歩いている途中。後ろから金槌か何かで、後頭部を殴られて気絶させられた。右手に走る激痛に目を覚ますと、辺りには誰もおらず、右手の親指の爪が剥がされていたそうだ。
掃除時間はきまって体育倉庫に逃げ込む。誰も来ないここは俺の安息の地だったが、その日だけは違った。夏なのに冬服を纏う女子、雪島がいたからだ。それから、雪島は毎日体育倉庫に来るようになり、体育倉庫だけでしか会話しない俺たちの変な関係が始まった。
アスファルトも歪むような真夏日、コンビニの前で一人、チラシのようなものを持っている男の子が居た。 平凡に人間の格好をさせたらああなるんだろうな、というような、特筆すべき特徴なんて当然のようになく、注視していないと背景と混ざりこんでしまうような存在感だった。
これは養殖されるエルフと、人間の物語。 レイ・フリークスは困窮した村を救うため、エルフの密猟をしていた。 天然物のエルフの肉は美味で高くうれるのだ。 ある日、森で2匹のエルフを狩り、しばし休憩していると、親を探す一匹のエルフの少女と出会った。 レイは、そこで先程狩った2匹のエルフが、この子の親だということに気づく。 「親を探して欲しいの」 そうだ、こいつは生きたまま売ろう。 二人は街へと向かう。 しかしレイは、この時まだ気づいていなかった。この世界のからくりに。