科学者H、彼が行っていた実験の、概論をまとめた報告書。そこには、目を疑うような事実が書かれていた。
運命に抗う少女は、銃を片手に世界と喧嘩する。 「私が壊れるが早いか、世界が壊れるが早いか。」 そうして少女は引き金を引いた。
生きる上で、選択というものは欠かせない。 私は選んだ。人を殺すということを。 何かを得るためにはきっと、何かを捨てなければならないんだ。それができるから人間は自由なんだ。
月を見て、誰かを、何かを、思い出す夜に。
夏の高校野球、炎天下の中で起こったちょっと不思議な話。
――Je pense, donc je suis. ――我思う、故に我有り。 「デカルト」
感情をひとつ、心から切り離す。 どんな色をしているのだろう。 どんな色になるのだろう。
戦争と、恋愛と。 生と、死と。 そんなものを考えながら書きました。
東日本大震災、あの日からおおよそ2年。 まだ、私の中の時計はあの日で止まったままで。