空花凪紗

空花凪紗

フリーズ53 フィニスの先へ

フリーズ53 フィニスの先へ

人類は確かにここ、東の果てに楽園を創ったようだ。 扉の先には、美しい園が広がっていた。その絵はまさにミレーの『春』のような輝かしき絢爛だった。遠く、樹の木陰で本を読む少年。花が咲き誇る庭を散歩する乙女たち。彼らは僕と同じなのだ。彼らは僕がやってきたことに気づいていたようだ。少年は本を閉じ、乙女たちは手を振ってきた。…………涅槃脳。私を僕を、神や仏にしないで、悟らせないで。

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フリーズ54 零という確率の丘を越えて

フリーズ54 零という確率の丘を越えて

FF零式、永劫回帰

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フリーズ55 失楽園

フリーズ55 失楽園

彼らの姉も弟も、最後から3番目の天使だということを、まだ知らないのだ。/// 花が散る。全称は神の夢にも映されることなく、花が季節を彩るように、枯れ葉のように散っていく。

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フリーズ56 二人目の僕へ

フリーズ56 二人目の僕へ

シリウスは一等星だ。眩しい青い光を煌めかせて夜空に咲くシリウスを見る度に、その星に纏わる君という神話を想って僕は泣く。冬日、夜の公園で見上げる満天の夜空から来る孤独でさえも、君の愛が僕を温めて、生かしてくれるから。

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フリーズ57 ヴェーダの地とを繋ぐ者

フリーズ57 ヴェーダの地とを繋ぐ者

死は詩より出でる。アスラに殺されかけた日より、諦めてたまるか。私は今ここにいるのだ。

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フリーズ58 散文詩『病花』

フリーズ58 散文詩『病花』

散文詩の求める色香や音調のために、流離う離縁の求道者らは、せめて手向けに奏でるその心臓の音を止めずに、さぁと合図して海底へと身を投げ打つのです。 狂えるほどに、Cruel。

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フリーズ59 BYOUKA

フリーズ59 BYOUKA

忘我の日、否、この言葉ではない。我(アートマン)を忘れ、宇宙(ブラフマン)と一つになった日を言い表すべき言葉は他にある。終末日、世界創造前夜、涅槃。これではない。そうだな。ニブルヘイムへと遊泳する天上楽園の乙女らのように柔らかく、輪転する火がすべて搔き消えるが如く静かで、凪いだ渚に時流の断絶が映るように虚しく幸せだったその日に抱いたクオリアを伝えることのできる言の葉など、記号などもはやない。だが、我らの永遠神話を語ることはできよう。 これは終末と永遠の物語。

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フリーズ60 歌集『病花』(入院中に作曲した歌)

フリーズ60 歌集『病花』(入院中に作曲した歌)

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フリーズ61 散文詩集『病花Ⅰ』(入院中に記した詩)

フリーズ61 散文詩集『病花Ⅰ』(入院中に記した詩)

久遠の昔、火が虚空に灯って生まれた僕たちは秘められし人生の美妙な謎、神のレゾンデートルを探す旅に出た。今さら帰らない!

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フリーズ62 散文詩集『病花Ⅱ』(入院中に紡いだ詩)

フリーズ62 散文詩集『病花Ⅱ』(入院中に紡いだ詩)

既存の宗教を全て一緒にしたような、哲学も道徳も全て合わせて、アウフヘーベンさせれば良いでは無いか!

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