ある日の帰り道、彼は何気なくいつもと違う裏道に入った。
2008年1月初稿/2008年1月メリーゴーランド童話塾で発表
島の子供たちにはそれぞれ役割があった。教会の鐘を磨く者。お年寄りの話しに耳を傾ける者。安眠のために枕をひっくり返す者。欠かせないみんな大事な役割だった。ある日、ジムは誕生と同時に死を目の当たりにする。幼いジムは、一人で抱えきれない気持ちを胸に、答えを探して島を歩き回る。
お気に入りの図書館、その中で見つけたお気に入りの場所。ある秋の日、この場所から始まった2人のお話。