ある日、すっかり町の景色に溶け込んでいた古いアパートが取り壊された。さら地になって、かつての面影はなくなってしまったが、そこである時期を過ごした住人たちの人生模様は、いつまでも消えることはない。
何でもない、そこら辺のものでも目を向けて想像力を働かせると、思わぬドラマが出来上がる。そんな洞察力を持って、これからも生きていきたい。
昔の日本であれば当たり前に家庭にあった手作り味噌。そんな昔ながらの日本の暮らしを再現するつもりはなかったが、仕込みから一年を経て、私は自分だけの味を手に入れた。
ふとした瞬間、それは日常生活の中でも旅先のどこかであっても、ふと自分のことを思い出して連絡をくれる人がいることは、しあわせなこと。