大学の帰り道。僕はアパートの前にある公園で、同じゼミの林原が寝ているのを見つける。普段は小綺麗で品の良い林原であるが、その日は酷く酔っていて……。
ある幼稚園に咲いた一輪の梅の花、はるつげ。彼女が恋をしたのは、あるみつばちであった。 はるつげが梅干しになるまでの物語。
私の妻は私の書く小説の主人公に嫉妬していた。
「かごめ」の歌に関する古い絵を見て作った作品であったと思います。
里に住む十四歳の少女イズリは、ある初夏の宵に幼なじみのポトと散歩をしていた。ある時、ポトは森が自分を呼ぶ声を聞きき、川を渡って里の外に出てしまう。それを追いかけたイズリも一緒に森の中に入り、迷い込んでしまう。