やあ!ぼくはアヤタカだよ! そろそろ夏が近づいてきたみたいだね、 そろそろ制服が熱いや。 この学校の制服は指定シャツの上に制服の真っ赤なローブを羽織っていてね、 ズボンやスカートは個人の自由なんだ! ローブが……なんだろう、 うまく言えないんだけど格好良くてね、 騎士の服に付いているような使いどころのない布とかが垂れ下がっててね、 とにかく格好良いんだ! 口下手でごめんね!
いつかは名も、 姿も、 誰かの記憶に残っていた自分の存在さえも奪われる。 アヤタカ第1章の舞台は、 海をたたえた美しい王国。 そしてそこは姿と記憶を操る国であった。 移ろう姿と消えゆく記憶。 オミクレイ国編、 開幕。