僕の先輩と人生がつまらない
僕の先輩と人生がつまらない
放課後、コーヒー牛乳の味に吐き気を催しながら先輩は「タヒね」と言いながらくずみたいな青春をばらばらにばらしていて、人骨模型が少し寂しそうだった。青春を電子陽子中性子にまで解体した先輩は、とうとう人骨模型まで解体しようとしていた。解体される恐怖にふるえる人骨模型に先輩は笑いながら「タヒね」と言った。あっという間に206本の模型の骨になってしまった人骨模型に僕は同情した。先輩は、206本の中から右大腿骨1本を拾い上げると、廊下の向こうに放り投げてしまった。あ、このタヒななかったままばらされた人骨模型もきっと、先輩がタヒぬときに電子陽子中性子になるんだな、って思った。
でも、心理学を踏みにじりながら笑う先輩は人骨模型よりもかわいそうだった。先輩は常に笑ったり怒ったり悲しんだりらりったりきょどったりに忙しい人だったから、かわいそうだった。そう先輩に言ったら「ふざけんな、タヒね」と先輩は怒って、地球上のサーバーというサーバーが爆発して、爆発の中、僕と先輩以外みんな消えて、僕と先輩はなんとなくタヒにたくなって、先輩はその中で〇したくなって、先輩が「やれやれ」とため息をついてすべてを元に戻した。こんな世界なんて、どうせ1秒に一回先輩が壊して、1秒に一回先輩が復元して、1秒に一回先輩が〇すんだ。だからみんな簡単にはタヒなない。こんな人生つまらないだろうなって思うけど、先輩も同じようなものだと思うと、僕はどうでもよさそうに反省すること以外に選択肢がなかった。
僕の先輩と人生がつまらない
僕の先輩シリーズ
第一弾 https://slib.net/100529
第二弾 https://slib.net/100963
第三弾 https://slib.net/101939
第四弾 https://slib.net/102932
第五弾 https://slib.net/103570
読んでいただければありがたい。