少女は祈る。ただ真摯に。それが彼女に出来る唯一のことだからだ。 家族を、友人を、この世界で理不尽な目に遭っている全ての同朋たちを救うために。 神は願いを聞き届けた。だから、彼女の前に彼が現れた。 彼女の願いをすべて叶えてくれる、幽霊と仇名される凄腕の泥棒が。
大量の世界を管理する世界樹ユグトラシルの手となり足となりチート級性能の主人公達が世界干渉によって生まれるチートな者達の対処に四苦八苦する物語です
男の前に現れたのは、男に家族を奪われた、元の世界から来た復讐者。男にとっては懐かしい、憎しみと恨みの感情を剣に込めて復讐者が襲い掛かるが、撃退される。 それでも復讐を諦めない相手に、男の同行者である娘はある提案をしてとりなす。「復讐を成し遂げたいのなら、共に旅をして、力や隙を見極めればいい」と。 こうして復讐する者とされる者は共に旅をすることになる。 辿り着いた先にあったのは強力な軍事力を誇る国と、その国に滅ぼされた幸せの残骸だった。
世の中に絶望し、死んだように生きてきた男が世界の管理者である神によって魑魅魍魎が跋扈し弱者が食い荒らされる世界に送り込まれた。 男はここで化け物の生贄になることを求められ、死ぬことを望んでいた男もそれで良かった。けれど、様々な要因が重なって化け物を倒して不死の呪いをその身に受けてしまう。死ぬに死ねなくなった男は、仕方ないので自分を殺せるほどの敵を探し求めて旅立つ。 これは、死にたがりの男の軌跡にして、後の世で語られる英雄譚。
隻腕の少女と隻眼の竜の旅物語。略称:旅竜。ファンタジーですがファンタジー要素は少なめ。たぶんおそらくきっと王道。※ストーリー上、多少暴力的な描写を含みます。(完結済)
ヒトは存続と平穏を夢見て、その尊厳と「目」を喪った。だが、永劫などというものは何処にも存在し得ない。あるのは脆く儚い妄想だけ。真実と絶望を目の当たりにした時、彼らは何を思い、何を成せるのか。
時は平安。陰陽師・安倍晴明は、水・木・火・土・金、あらゆる元素の力を使いこなし、「妖魔」を退治する英雄として都中の人々から慕われている。しかし、妖魔の正体は晴明の部下が召喚する「式神」である。すなわち、妖魔退治は晴明が名声を得る為の自作自演なのである。
約30年前から人に危害を加える存在として認識された”害獣”。 これを観測し、居住区への侵攻を阻止すべく、民間戦闘組織〈陸軍第一拠点〉は戦闘を続けていた。 飛行型害獣への対抗策として、傭兵ジール・K・ウールフェードは次世代型ジェット戦闘機パイロットとして試験飛行に臨む。
世界の平等を実現するために作られた究極のシステム『管理の神』、通称”MOG”システムの崩壊からおよそ二四年。 システム導入前の世界に逆戻りしてしまったことで増加した、犯罪件数。 秩序を守るために作られた組織『警視庁治安維持課』に所属する捜査官・秋月リゼは、凶悪な犯罪者に立ち向かう。
不世出の美貌を持つ白皙の青年セティと、穏やかな空色の瞳に身の丈ほどもある大剣を背負った僧、リドルフは国境の狭間の町にいた。彼らを突然に訪ってきたのは国境の向こう側、ガイゼス王国の巡検使を名乗る細面の美少年、ハル。外見は当然、風俗や慣習、宗教も身分も違う異国人同士の彼らの出会いは成り行きで、唐突で――― けれど必然だった。「契約成立だ」そのとき、彼らの運命のダイスは投げられた。◆中世/シリアス/ハイファンタジー/成長/剣/魔法/群像劇