"その出逢いは、仕組まれた運命の輪環を廻す" -------- 近現代の東洋、架空の王国を舞台に繰り広げられる 権謀渦巻く、SFアクション・ファンタジー
「家族を助けてくだされば、この身を捧げます」 桜降る、とある春の日。 凶賊の総帥であるルイフォンの父のもとに、貴族の少女メイシアが訪ねてきた。 凶賊でありながら、刀を振るうより『情報』を武器とするほうが得意の、クラッカー(ハッカー)ルイフォン。 そんな彼の前に立ちふさがる、死んだはずのかつての血族。 やがて、彼は知ることになる。 天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、『di;vine+sin;fonia デヴァイン・シンフォニア計画(プログラム)』によって仕組まれたものであると。 出逢いと信頼、裏切りと決断。 『記憶の保存』と『肉体の再生』で死者は蘇り、絡み合う思いが、人の絆と罪を紡ぐ――。 近現代の東洋、架空の王国を舞台に繰り広げられる運命のボーイミーツガール――権謀渦巻くSFアクション・ファンタジー。
猫にもいろいろあるんだ… 人間社会と同じ、猫社会にも様々な営みがある。 それぞれの猫の、それぞれな生きざま。 今日もまた、たしかにそこで、その猫たちは生きていた。 ※一話完結のショートストーリー
春の暖かさを感じる夜の神社で「それ」は「墨丸」を見つける。 ただ風が通り過ぎるだけの境内で、彼らはぽつぽつと語り合う。 話していく中で彼らは怒り、悲しみ、慈しみ、共感し、解放する。 神社に囚われている「それ」とは何か。死に場所を探しに来たと言う「墨丸」の過去とは。 夜の神社×人外の和風哲学奇譚。
「あらゆる水場に落ちた娘たちが、此処で入れ替わっているのです」 司水家の三姉妹、百合、椿、菫。三姉妹はある日水難事故に遭い、椿だけが助からなかったと思われていた。末娘の菫はその違和を拭えずに悶々とした日々を過ごしている。 伊澤ちはるという娘に出会うまでは。