ヒトとして生まれて・1131

002   甲州路の夕餉は俳句になる風景

 甲州路の宿は「常盤ホテル」温泉に入って旅の汗を流して予約して
いた午後六時半に鎌倉ファミリーと我が家族の合わせて五名が食堂の
テーブルに着くと、食前酒から夕餉が始まった。

 テーブルに置かれた「おしながき」に沿って夕餉の膳が次々と運ば
れてきたが、どれも絵になる風景なので、それぞれを、丁寧に俳句に
詠んで、インターネット上のHPにも投稿した。

~ 順序は投稿の末尾からとなっている ~

(水菓子:デザート)

「シャインマスカットのタルト秋制す」

 デザートに、シャインマスカットと聴いただけでも優位なのにそれ
がタルトとして出されて来た。他にも、巨峰や甲州路と呼ばれている
葡萄が上部を旨くカットされて食べやすく加工されており、大満足の
フィナーレであった。

 万田竜人 さん 2020/11/11 14:40 (これは投稿時間)

(留 椀)

「豊の秋石和豆腐で納まれり」

 この石和豆腐はクリーミーで美味であった。この留椀はデザートに
向けてのお口直しの狙いもあったようである。

 竜人 さん 2020/11/11 09:50

(御 飯)

「晩秋や舞茸釜飯炊き上げて」

 釜飯まで平らげたらお腹いっぱい。この後は香の物三種盛り。それ
でも、まだ食べれる人には「ほうとう」がサービスとして提供されて
いた(私は舞茸釜飯までで満杯でした)

 竜人 さん 2020/11/10 20:20

(鍋 物)

「牛鍋や釣瓶落しが良く似合う」

 牛肉の力鍋と云う呼び名で、温泉卵が添えられていたところに総調
理長の気配りを感じ取った。
(中学生の孫は器の上で上手に温泉卵を割っていた)

 竜人 さん 2020/11/10 15:14

(HPのビジターの感想)

「温泉卵は割りにくいですよね?」 その出来具合いにもよりますが、
お孫さんを、ほめてあげたいですね。

 俳友のシェフ さん 2020/11/10 17:51

(進肴:すすめざかな)

「餡かけや葛粉揚げして秋を食む」

 真鯛は葛粉揚げ、そこに、きのこの餡かけを添えれば愛飲家でも
ある鎌倉の若旦那からはお酒の追加注文ですね。
(呑めない私も手元の生ビールをグイッと喉の奥に)

 竜人 さん 2020/11/10 09:12

 竜人さんは愛飲家の方と思っていましたら、下戸さんでしたか?
私の先輩でもある「シェフの秋村さん」は、お酒が好きでした。
秋村さんは旧満州国の「奉天ビル」に勤めておられました。

 経験談ですが、真鯛の葛粉揚は、からりと揚げるのに時間がかか
ります。私も総料理長の時に、全体の指揮を取りながらオ-ブンの
前に座り込み、ヒレなどは焦げないように、アルミホイル包みして
ゆっくりと油をかけながら仕上げてしました。シェフを兼ねていた
時代の良き思いでです。

 俳友のシェフ さん 2020/11/10 13:32

(炊合せ)

「秋の暮鶏の炊き込みトーチ手に」

 山梨の常磐ホテルでは、鶏に加えて、愛媛産のいなだオランダ煮や
山梨産の里芋・ブロッコリーなどを目の前で炊き合わせてくれる。
(それも太目のローソク1本で炊き上げ)

 竜人 さん 2020/11/09 20:21

 太目のローソク1本での炊き上げと聞きますとキャンプを思い出し
ます。テントの灯りがゆらゆらとして、雨さえ降らなければ最高です。
私は神戸の中山手通りからまっすぐ登って「六甲山・布引の滝近く」
によく行きました。

 俳友のシェフ さん 2020/11/10 13:46

(洋 皿)

「秋の鶏グラタンにして甲州路」

 和食テーストのフルコースに洋皿を組み込むのはシェフの遊び心
でしょうか。

 竜人 さん 2020/11/09 10:43

「一句の流れが楽しくて嬉しい響きすでね。甲州路へのご旅行でし
たか?」 いわゆる和食の会席コ-スではチーズを使用しませんが
最近の料理界では、余り気にしなくなっているようです。
(私的な意見です)

 俳友のシェフ さん 2020/11/09 17:08

(お造り)

「お造りに握り加えて秋惜む」

 鮪や鯛のお造りに加えて、秋のおしながきにはなかった握り鮨が
冬の新しいメニューとしてシェフから提供されました。

 竜人 さん 2020/11/08 19:52

(お吸物)

「松茸の香りを嗅いで地鶏食む」

 山梨産の地鶏・人参・ゆば・柚子に、総調理長の心意気で松茸の
薄切り加えは嬉しいですね。

 竜人 さん 2020/11/08 17:08

(前 菜)

「帆立て貝焼き栗もありて秋見つけ」

 北海道と山梨産の前菜のミックス、焼き栗は、総調理長の遊び心
かもしれませんね。
(歯ごたえ良しでした)

 竜人 さん 2020/11/08 15:28

(京風小鉢)

「ずわい蟹鮎巻にして秋うらら」

 京都産の材料を使った胡麻だれなど、口当たりの良い調理品の中で、
ずわい蟹を鮎巻にした味は特に記憶に残りました。

 竜人 さん 2020/11/08 09:43

 聞くからに美味しそう。これは、和食系統の美味求心によるもので
すね。特にゴマダレなどは栄養面でも効果抜群です。先年ですが日本
海近くの友人の旅館へ遊びに行きご馳走になりまして痛感しましたが
最高の喜びでした。

 俳友のシェフ さん 2020/11/08 10:35

(食前酒)

「山梨産李のお酒秋の膳」

 李(すもも)のお酒は香りが良いですね。試飲会でも食前酒にと
梅酒をいただきましたので、食前酒で・既に・ほろ酔いです。

 竜人 さん 2020/11/07 20:42


「秋の膳総調理長のおしながき」

 山梨の常盤ホテルは、昭和天皇・平成天皇も泊まられた宿で総調
理長とシェフ両氏の記名入りの 「おしながき」を、いただいてき
ました。
(品数も多く・ボリュウムも豊かで・味も抜群でした)

 竜人 さん 2020/11/07 19:50


「かがり火や紅葉を照らす夕餉前」

 日本三大庭園の一つと云われている老舗旅館の庭を下駄をお借り
しての散策です。まだ寒さが来る前は、ここで食前酒など日本酒の
試飲会も行われていたようです。

 竜人 さん 2020/11/07 15:17

(続 く)

ヒトとして生まれて・1131

ヒトとして生まれて・1131

山梨の「常盤館」との味比べ

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-02-06

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