黒崎は、彼女の彩にスキー旅行に誘われる。 スキー旅行は一風平凡に楽しみ、終わるはずだった。 しかし、スキー場は吹雪に襲われてしまう。 そして、彼らを惨劇が襲いかかる………!!!!
序章の続きとなります。 気になる方は序章からお読みになることをおすすめしますが、 分かる人は分かっちゃうかもしれません。 そんな物語書いてます。
要はもう戻れない。 精神が、死の穴へと落ちきってしまった。 死から逃れる術は、ない。 彩はなんとか要を引っ張りあげようとしますが、 全て無駄でした。 彼は、精神が死んでしまっていたのだから。
要は人としてやってはならないことをした。 それは、無差別の殺人及び、突発的な殺人である。 要は、この世界に戦いを挑んだ。 しかし、たかだか人1人ではこの世界には勝てない。 要は、最低で、最高だった。
要は、疑心暗鬼に取りつかれ、 殺人鬼へとなった。 そして、要はやってはならないことに 手を染めにかかる…!!!! 現実に起こると思いますか? このような惨劇が。 起こるに決まってます。 ここは断然された世界なのですから。
彩…ごめんね。 僕は君を信じられない。 だって、世界がおかしいんだ。 ラジオやテレビだって、おかしいじゃないか。 なんで浅野さんと彩には聞こえて、 僕には聞こえないんだよ!!!! そんなの…許せるわけ無いだろ!!!!
浅野の余計な一言で、 要はもう戻れなくなってしまった。 穴の上から戻れなくなったものは、 ただ落ちるしか無いように、 彼もまた、疑心暗鬼に突き進むしか 無かったのだ…
旅行一日目が終わった要と彩は、 完全に「断絶された世界」に入ってしまう。 そこは、空想が空想の中で具現化しやすい、 脱出不可能という状況。 要は、疑心暗鬼へと陥っていく。
1つの世界に囚われると、 全てを見失ってしまい、 やがて、 自分以外の全てが壊れだすように見える。 本当は、自分だっていうのに。
どうして来てくれなかったの? 私はずっと待ってたのに。 ………何かいってよ。 …ねぇ、そんなに痛いの?
閉鎖された空間。 そこは、世界が断絶されている。 ここは、世界が断絶された場所。 世界には、必ず何かが支配している。 例えば、神。 神は僕達の運命を司っている。 この世界の支配者は……誰だ!!?
ラジオも有線ラジオも切れた。 テレビはつかない。 外は吹雪で出られない。 これは、その空間に新しい「世界」が生まれたことになります。 関係のない人達の目がない世界で起こる惨劇を、 外の世界は感知出来ません。 この世界では、何があってもおかしくないのです。
狂ってるやつは、 自分が狂ってるって気がつかないんだよ。 僕は狂ってるって言った人は、狂ってないよ。 狂ってるって知ってるじゃない。
隠し事なんてしてないよね? ………………信じてるから。 隠し事なんてされないよね? ………………信じてるから。 隠し事なんて出来ないよね? ……………ずっと後ろにいたから。