サルが木になっているサクランボに虫がはいっているか当てさせていた。当たった者にはサル酒をふるまっていた。とてもよく当てる蛾の姉さんがいた。どうしてだろう
詩集 [Prayer] [わたしを見つけないで] [一等の月] [わたしを見つけないで Ⅱ] [ほんとうの愛] [青薔薇水晶] [無明の恋]
その温泉郷の山の中に、不思議な箘輪があった。異なった種類の茸が輪になって生えているのである。いったいそれはなにか?。
〈一つの国のようだ〉と三芳係長はつぶやいた。 そこでは女性たちが集い、一定の規律のもとで一昼夜を過ごす。来訪者は、丁重なもてなしを受けながら、言葉にできない違和感を覚える。 必要なものは満たされ、争いは表に現れない。 だが、その安定は、ある欠落を抱えたまま保たれていた。 女の都は、理想の拠点なのか、それとも閉じた仕組みなのか。 訪問者の視線が、その呼び名の奥にある実態を映し出す。