夏休み、天体観測に行かない? 君の目が見えるうちに一緒に色んなものを見たい
小さいとき花火が嫌いだった 大人になるって変わることだ
「先生、先生ってボクのこと好きでしょ?」 「なんでそんなこと分かるんだ?」 「分かるよ、だってボク先生のこと好きだもん」
「フラれたよ、昨日」
真っ黒な詰襟はわたしにとって喪服といっしょだ
世界でふたりぼっちになれたらいいのに
夫の葬式は静かに雨が降っていた 五十年仕えたメイドと彼を見送る
ストリップショーで観た白い性器は果たして正しかったのだろうか
彼女って呼ばれたい 三人称じゃなくて、大切な人という意味で
プールの底には今もまだ俺の死体が腐敗を続けてる。 あってはならない過ちと向き合う日
胸当ての奥には少女の秘密が隠れてる きっと私は彼女のことを憎からず思っている
――旦那さんに見られて嬉しい? おねえちゃん。
私は誰のことをも愛せずに死んでゆく この黒い河に流されて
俺は家族を失い、ツクも母を失った ねえ、ツクにも愛は分かるのだろうか
俺らを乗せない列車は時速百二十キロメートルで藤の房を揺らし、望の肉片を散らした。 ふわりと、甘く、鉄の匂いがした。
三好アキナはスカートを履いて学校へ通う男子高校生。 ――美しくない僕に生きる価値なんてない。
愛を知らずにどうやってラブソングを歌えって言うんだ。 アイドルBLコメディ
私と彼は付き合っている、ことになっている。結ばれない相手を想って。